2023年2月3日
昨年から始まったミニカー収集癖はどうやら一向に衰える気配がありません。
この日
eBay USAでこれを見つけて注文しました。
「
京商」と云えば神奈川県厚木市に本拠を置いた
R/Cカーで有名なメーカーですが、これは
2004年から発売された
1/64サイズのミニカーコレクションで、サークル
Kサンクス限定で
2016年まで年
5〜
6回ペースで発売されていた製品です。
当時はブラインドボックス方式
(食玩等の販売手法で中の商品の内容がわからない状態で販売する手法、「ランダム商品」とも呼ばれる)を取って販売されていました。
最近ではかつてブラインドボックス方式で販売されていました商品が、単品でオークションサイト等で販売されるケースが随分多くなりました。
のページで紹介しました、トミーテック
1/150 ザ・トラックコレクション シリーズやバンダイ
1/150 ワーキングビークル シリーズもこのブラインドボックス方式で販売されていた商品です。
では何故こんな食玩擬きの商品が今日単体で取引されるのかと申しますと、やはりそれは当時の玩具メーカーが挙って販売競争をやっていたお陰というか、その結果としてモデルカーとしての品質や完成度が非常に高く、今日でもりっぱに鑑賞に耐える内容になっていたからに他ならないと思います。
いずれにしましても私のようなユーザーにとっては、ムダに散財すること無く当時の商品を手に入れられるので助かります。
ところが実際にパトリック・ジルのこの完走は、偶然でもなんでもありません。
もちろんVIVIO グループA車両が優秀であったこともありますが、マクレーや石田がサファリラリー初参加であったことに対して、パトリックは地元ドライバーでサファリラリーのコースを知り尽くしていたことが何よりのアドバンテージだった筈です。
いずれにしましてもここに紹介しました2台のVIVIO WRC 1993 Safari Model は、アールエーアール鈴鹿のコレクションとして無くてはならないものだと確信しております。
さらに申すなら
のページで紹介しています、
ixo WRC1993 Gr.A LEGACY ニュージーランドラリー マクレー仕様と同じシリーズですので、展示内容に厚みが加わるだろうと考えています。
また展示台座に適度な傾斜がついていますので、ディスプレイとしてじっくり鑑賞が楽しめます。
当然ながらSUBARU車であることは絶対的な条件ですが、やはりWRC参戦車ということ、そしてWRC史上是非とも記憶と記録に留めておきたいクルマであるというのが、手に入れることにした最も大きな理由だと思います。
そういうことなら何故いままで手に入れてなかったのかと思いました。
残念ながらミニカーそのものにあまり関心が無かったというか、昨年から収集していますミニカーにしても、クルマそのものよりそのクルマとマイガレージのコンセプトが合致しているものばかり集めていましたので、ここに至るまでに偶々時間が掛かってしまっただけです。
このSafari 1993にスバルワークスチームから参戦したドライバーは、パトリック・ジルの他に先に紹介しましたColin Steele McRae と全日本ラリー選手権のトップラリースト、石田正史という3台体制でした。
その内完走したのはパトリック・ジルだけで、その他にVIVIOとしてはプライベート参戦していたF・ピラセナーというメキシカンドライバーが完走を果たしています。
それを掻き分けますと商品が現れました。
早速開梱しますとスチロールの緩衝材が詰め込まれていました。
嬉しさのあまりつい売り手に対するフィードバックを忘れていましたので、つい先ほど売り手の方からメッセージを頂いてしまいました。
2日も過ぎていましたので売り手に対する謝罪とお礼のメッセージ、そして商品に対するフィードバックを送信しました。
それにしましても戦火の下でもこうして生活している方がみえたというだけで、なぜかホッと胸をなで下ろすような気持ちになりました。
2023年2月22日
多少日にちは要しましたが、この日ウクライナ キエフからの荷物が無事に届きました。
特に郵便事情が悪いと言うことは無いようです。
兎に角このVIVIO RX-RベースのグループAカーは、日本国内では660ccの軽自動車という分類ですが、私は妻が所有していましたのでVIVIOというクルマについて良く理解しています。
そのシャシーやボディ剛性、AWDとサスペンションのポテンシャルは普通自動車のハイパフォーマンスカーと比べても遜色の無い性能を有しておりました。
それが世界一過酷なサファリラリーというフィールドで完全に証明されました。
実際にこのVIVIOというクルマは、四輪マクファーソンストラットというサスペンションレイアウトと云い、スーパーチャージャーで武装した4気筒エンジンと云い、AWD駆動方式と云い車両スペックはほぼ普通自動車と同等かそれ以上の内容とクォリティーでしたので、軽自動車としては驚異的なパフォーマンスも当然と云えば当然の結果でした。
当然ながらWRCのそれもサファリラリーという過酷な競技に軽自動車が参戦しただけでも充分に驚くべきことですが、ただ参加したというだけでなくトップメーカーのラリー車と比較しても一級品の戦闘力を示したというのは誠に痛快でもありました。
では何故このVIVIO 1993 Safariを手に入れたいと思ったかと申しますと、かつて妻がVIVIOに乗っていたこともありますが、1993年当時のサファリラリーにおけるコリン・マクレー車のことは実際によく覚えているからです。
もちろん実車を見たことはありませんが、当時のサファリラリーのグループA VIVIOの勇姿は、雑誌や当時録画しましたWRCのビデオで良く観て存じていました。
残念ながらこのマクレー車はDAY1でリタイアしてしまいましたが、それまではTOYOTAのワークスセリカを抜いて総合4位に着けたこともありました。
もう間違いありません。
こちらがその中身です。
安心して下さい。
これはマスキングテープのようなもので再封印していまして、そこにはVIVIOの文字が♪
つまり一度開封しているという証です。
これがパッケージの裏面です。
これを見ると本当にVIVIOが入っているのか心配になってしまいます。笑
私の意中のVIVIO 1993 Safari を含めて7種類の1/64ミニカーの内のどれかが入っているわけです。
しかもシークレット車種って何でしょう?
最初このパッケージを見たときは、判っておりましたが一瞬ドキッとしてしまいました。笑
理由はもちろんお判りですね。♪
とても早い対応で良かったです。
ただ商品が到着しましたこの日に、発送者宛に「良かった」旨のメッセージを送信しましたところ、それならば是非商品レビューに書き込みしてくださいと催促されてしまいました。笑
もちろんレビューしました。
2023年2月10日
注文しましてからほぼ一週間で到着しました。
それにしても凄まじい完走率の中、生き残るだけでも大変だったと思います。
それが証拠にこのとき参戦したチームのメカニックは、ゴールしたときこのグループA VIVIOのAピラーにはクラックが入っていて、後1日半走ったら完全にブロークンだったと供述しています。
そしてこうしてじっくり観察しますと1/64スケールながら、実車に忠実に再現されています。
納得のいくモデルカーだと思います。
但し実車画像と比べると判りますが、何故か(555のスポンサーロゴが()))に差し替えられています。
それはたぶん当時メーカーとしてライセンスが取得出来なかったからだと推察します。
こればかりは仕方ありません。
これほど過酷なラリーに敢えて軽自動車で挑戦しましたSUBARUの英断は賞賛に値すると思います。
またただ参加しただけでなく完走し立派に成績を残したことは、SUBARUのクルマ作りの凄さとその技術力を広く世界に知らしめる結果となりました。
因みにこのサファリラリー1993には全国スバルディーラーから選抜しましたメカニック16名が車両メカニックとしてすべてをサポートしていたのも特筆すべきチャレンジだったと思います。
ウクライナの郵便事情がやや心配でしたので、かなり頻繁に荷物の追跡を実施しましたが、極端な遅延もなく無事に配送されていたようです。
正直発送場所が場所だけに荷物の発送等滞ってもやむなしと考えていました。
さてどこに展示しようかな。
ところでこのモデルも残念ながら透明樹脂製ダストカバーは付属していません。
どうするか思案中です。
なにしろ並み居るワークスグループA車両らを向こうに回して、時速200㎞でサファリロードを疾走していたわけですから。
そんな訳でこのVIVIOの姿が本当に懐かしく、私のミニカーコレクションに相応しいと考えて購入することにしました。
当時これが一個税込み735円ですから、中身の判らないものを購入するにしてはけっこう高額だと思います。
それにしましてもこのブラインドボックス方式というのは、販売者にとっては都合が良いのかもしれませんが、ユーザーにとっては罪な販売方式ですね。
しかもこのモデルは1/43スケールで、実車に忠実かつ精巧に作り込まれていて、作品としてもとても貴重なものだと思います。
因みにこのラリーにおいてのパトリック・ジルのリザルトは、参加52台中完走18台という真にカーブレイカーの名に相応しい過酷極まる行程の中で、総合12位という見事な成績を収めました。
また、プライベート参戦のメキシカン、F・ピラセナーも総合15位というこれまた立派なものでした。
ixo製の1/43スケール VIVIO RX-R Safari 1993 Patrick Njiru です。
パトリック・ジルはSUBARUワークスチームのケニヤ人ドライバーです。
2023年2月3日
また上のマクレー仕様を注文しました同じ日にこれも注文しました。
こちらの発送元はなんとあのウクライナです。
しかもロシア軍が侵攻した当初標的となったキエフです。
被害状況や復興の程度はまったく判りませんが、こうして逞しく生きている人々も居るんだろうなと思い致しました。
一瞬大丈夫だろうかという懸念が過りましたが、たとえ戦火に見舞われた街であろうと日常的に商売している人は絶対に居るはずですし、郵便事情は若干心配もありましたが購入を決めました。
そして烏滸がましくもまた些細なことですがこれも立派な経済支援だと思います。
このミニカー台座の裏側に貼り付けてありますのは、VIVIOのルーフアンテナです。
発送元は香港です。