要するにこの一連の実車画像がこれまで紹介して参りました数々のMiniature Carのモデルになっていることは間違いないと云うことです。
 そしてさらに付け加えておきますと、少し残念なことにこの3枚の画像にあるセミトレーラーは、
VOLVOではなくMANであるということです。
 それが何を意味するかと申しますと、
MANセミトレーラーのMICHELIN Miniature Carもアールエーアール鈴鹿のコレクションには既に存在しています。
 カラーパターンこそ違いますが紛れもなく同じデザインの車両です。
 つまりこのことからも当時は実にさまざまな種類の
MICHELIN Car & Truckが走っていたと容易に想像出来るのではないでしょうか。
 D12A/D12Bエンジンの解説がこちらにありましたので、詳しく知りたい方はクリックして下さい。

 さらにしっかりエンジンを観察するとこのエンジンもやはりターボチャージャーによって武装されていることがハッキリと判ります。

 そしてエンジン前方にはどうやらターボのインタークーラーらしき形状も見受けられます。

 またしっかりとモールドされたシャーシには、これまた正確に再現された燃料タンクなど各種の補記類が実車さながらに配置されている様は、メカマニアにはたまらない魅力があります。

 ここまで作り込まれている1/87スケールのトラクターは、やはりHerpaならではと改めて感じました。
2023年5月25日

 確かこの入札については5月20日の段階では残念ながら日本への送料が掲載されておらず、それでは入札に参加すら出来ませんので発送元に対して送料とその記載を求めましたところ、この日に送料が記載されたページになりましたので入札に参加しました。

 するとこのページの入札はどうやらオファーした本人、つまり私だけにオープンされていたようで、入札期限までに計4回再入札して金額を引き上げたにもかかわらず、有り難いことに最初の提示価格のEUR 16.50は落札するまで変わりませんでした。

 つまりどういうことかと申しますと、見かけはあくまでも入札という体裁を取っているものの、事実上の即決価格だったということです。

 もちろん予め事前のメッセージのやり取りで日本までの送料EUR18.00を確認した上、さらに提示価格のEUR 16.50 + 送料EUR 18.00の合計EUR 34.50(5,399円)で落札を確約するという条件で、購入を約束していたからに他ならないと思います。

 本来であれば入札すら出来なかったものを、ここまでこぎ着けたのは私の交渉力だろうと実感した一件でした。
2023年5月7日

 さてさてアールエーアール鈴鹿のミニカーコレクションですが、まだしぶとく続けておりました。

 この日には左のブツをヤフオクにて落札し購入しました。

 Verem1/43 Renault Kangoo MICHELIN model です。

 このMiniature Carには一見してある問題がありました。

 それは商品紹介の画像でもお判りのように、車両ルーフに見えます点滅灯に載っかっているBIBENDUMマスコットです。

 よく見ますと、この状態では透明樹脂製のオリジナルダストカバーは明らかに建端不足で、装着出来なさそうなのが明白だったからです。

 しかしそれはそれ、例えそうであっても兎に角まず入手することが先決だと考えまして購入を決めました。

 つまりBIBENDUMマスコットは取り外しが可能で、このときはダストカバーを装着するときは取り外せば良いと考えていました。

 そして発送元とのやり取りを経て5月9日に発送連絡を受信しました。




 
I111257 Italeri 1/87 - Camion Truck Fabbri #35 - Volvo FH 12 Michelin - Sealed
 梱包はとてもしっかりしたダンボー箱で、中はこのように両更紙の緩衝材が詰められています。

 丁寧で好感の持てる梱包だと思います。
 確かにBIBENDUMが誕生したころは、この頃より遥かにリアルなタイヤマンだったのは確かです。

 しかし時代が進むに従って擬人化したタイヤマンの姿は次第にディフォルメされ簡略化されつつMICHELINのブランドマスコットとして洗練され、その地位は確たるものになっていきました。

 その完成型としてのBIBENDUM の姿がこの時代のBIBENDUMだと私は考えます。
 但し其のことに尽きましては、たぶん私と同じような価値観を共有出来る方で無い限り、お解りいただけないかも知れません。

 ちょっと話が逸れてしまいました。

 まぁアールエーアール鈴鹿にとって、MICHELINという特別なブランドには特別な思いを持って接していると云うことだけはご理解下さい。
 確かにアールエーアール鈴鹿がこれまで当サイトで紹介して参りましたMiniature Carのラインナップは、コレクションと呼べるほどの数でも種類でもありませんが、ことテーマ別に絞って考えてみたときには、これほどの拘りを持っているコレクションはそうざらには無いと自負しています。

 特にアールエーアール鈴鹿のガレージコンセプトをストレートに表現した内容のMiniature Carたちではありますが、その中でもMICHELIN繋がりのMinicarには相当に強い関心を持っていることだけは間違いありません。
 これまでにこのHerpa Michelin Modell VOLVOと同ボディカラーデザインのMICHELIN Minicar を多数収集して参りましたが、同デザインの実車画像はなかなか見つかりませんでした。

 ところがつい最近ある画像提供サイトにてこのボディーカラーを纏ったセミトレーラーの画像をやっと見つけました。

 但しこのサイトは有料サイトでしたので、些か不本意ではありましたが有料会員登録した上で画像をダウンロードしました。

 つまり相当貴重かつ鮮明な画像であるということを予めお断りしておきます。
 この欧州仕様のエンジンは12,000 ccD12A/D12Bだと思われますが詳しくは判りません。

 因みに日本ではVOLVO FH122010年以降ボルボ傘下の"UDトラックス"(旧・日産ディーゼル工業)が大手企業向けに販売・アフターサービスを行なっています。

 そしてその後2012年に欧州で初のフルモデルチェンジを実施しました新型FHが、2014年から日本国内で販売を開始しました。
 さてこれがHerpa Michelin Modell VOLVOのトラクターですが、よく見て頂くとお判りいただけると思いますが、このペーシの前ので詳細に述べましたが、第五の車輪とも呼ばれています連結用カプラーの設置位置は、やはり後輪車軸より少し前に固定されているのが判ると思います。

 またVOLVOトラクターの特徴的なルーフ左側面のマフラー排気口がItaleri 1/87 Volvo FH 12 Michelin - Sealedと同様に確認出来ます。
 車両全体の色調は以前紹介ましたMB Atego Koffer Gelb Michelin Euro Assist に似ています。

 またVOLVOということでこれも以前紹介していますItaleri 1/87 Volvo FH 12 Michelin - Sealedとほぼ同型です。

 但しこちらはHerpa製で、既に紹介済みのVolvo FH 12 Michelin - SealedItaleriブランドですので、じっくり比べてみるのも大いに興味をそそられるところです。
 ただ此度も発送連絡はあったものの追跡番号は付されていませんでしたので、到着するまではまったく情報がありません。

 そのため荷物の到着をただ首を長くして待つだけですので、こうして無事に荷物が届きますとホッとします。

 やや頑丈さに欠ける段ボール箱の梱包を開けますと、私はあまり見たことが無い大型のエアーキャップシートに守られた商品が現れました。

 幸い特にダメージなどは見られませんでした。
2023年6月9日

 その後、5月25日落札し早々に決済を済ませました。

 またその日のうちに発送元がドイツということで、例によってアルファベット表記の住所・氏名をリクエストに応えて伝えました。

 その後5月29日に発送連絡がありました。

 そして本日荷物が到着しました。
 さらにもうお気付きかと思いますが、ちゃんとネームシールも作成して貼っています。

 これでこのRenault Kangoo MICHELINもアールエーアール鈴鹿の立派なコレクションの仲間入りを果たしました。
2023年6月17日

 今のところ取りあえずこの場所に展示します。
 オリジナルのダストカバーをこのように改造することは、最初若干のためらいもありましたが、結果としてはやはりこれが最良の解決策だったと自負しています。

 これもこのアールエーアール鈴鹿の拘りと美的センスであるとご理解下さい。
 ちょっとレトロな宇宙船のようです。
 接着部分付近が白くなっていますのは、接着後その付近をアクリサンデー研磨剤を布に含ませて少し磨きましたのでその研磨剤が残っています。
 引き続いてダストカバーの穴に、先に製作していた透明プラスチック製のドームを接着しましてこのように蓋をしました。

 接着剤にはアクリサンデー接着剤を使用しました。

 その理由は接着面への浸透性が高く、接着面双方をしっかりと溶着出来るからです。

 結果はご覧の通りで接着部分から接着剤がほとんどはみ出ずに確実に固定出来ています。
 φ22㎜の円形穴というのは、プラスチック製試験管の外径が約25㎜だからです。

 ただ実際には試験管の底に近い部分は、φ25㎜よりもやや小径だったようです。

 しかも内径はこの試験管は厚さが結構ありましたので、さらに小さくφ21㎜弱ほどでした。
 さて先ほどBIBの頭が接触した位置に見当を付けて、その部分に切断直径22㎜のホールソーで、Veremオリジナル樹脂製透明ダストカバーに穴を穿ちます。
 切り取った縁のバリもしっかり取り除いて、可能な限り滑らかで美しいパーツに仕上げます。

 もうここまで解説すれば何をするのか見当が付くと思います。
 この作業を実施するに当たりまして、左の商品を6月13日にAmazonにて購入しました。

 これも実は有るモノで済ませられないか我が家を物色しましたが、結局満足出来るものが見当たらなかったために、急遽ネットで適当なものが無いか探しまして、これがもっとも私が望むものに近かったので、即購入しまして翌日に届きました。
 これはこの不条理を晒す目的などではありません。

 あくまでも本日実行する作業の為に必要な措置です。
2023年6月15日

 購入しましてから一ヶ月以上経ちまして、本日意を決してある作業を敢行します。
 そして早速例のBIBENDUMマスコットを紙袋から取り出して、点滅灯の上に開いています穴に、BIBのオシリから突き出た棒状のダボを差し込んで載せてみました。

 このVeremRenault Kangoo MICHELINPEUGEOT EXPERT MICHELINよりは多少造りは良いですが仕上げは大差無いと思います。

 一番それが如実に表れているのは、MICHELINロゴマークのブルーの色調が、2つともほぼ同じだと云うことです。
 だからと言ってミニカーを剥き出しのまま展示することも、以前から私は申しているとおり出来ません。

 これで堂々と市販されているのですから、日本人の感覚からすれば驚きでしかありません。
 当然このBIBを載せた姿の方が絶対に良いに決まっていますが、残念ながら明らかに透明樹脂製ダストカバーは高さが不足していて、そのままでは被せられません。
 少なくともこれなら何の違和感も無く展示出来ると判断致しました。
 そしてその車両の固定位置をさらに決定づけたのが、このVeremオリジナルのケース台座の形状です。

 以前紹介しましたPEUGEOT EXPERT MICHELINとは違うパターンの台座ですが、唯一の共通点として明らかにネームプレートを思わせる造形があることです。

 初め届いたときにはこのネームプレートらしき部分は、背面側になっておりました。
 そこで例のごとく台座からミニカーを一旦取り外しまして、たぶんこれが一番正しいだろうと考えられる位置と方向に固定し直しました。

 確かに好みから申しますと、車両は左向きの方が私は好きなのですが、車両の下側のネジの取り付け穴の位置が車両の左側にオフセットしていることと、台座の数ヶ所設けられた取り付けネジ穴の内もっとも最適な1つを、いろいろと試した結果これが最も自然で最適な固定位置であると結論づけました。
 そして何よりもケース台座の向きです。

 透明ダストカバーの方向もたぶんこれでは車両に対して前後が逆だろうと思われます。
 これがそのままパッケージから取り出した状態です。

 何かがオカシイとスグに察しました。

 それは台座に取り付けられた車体の位置と角度です。
 そしてなんだか台座に固定されたミニカーの位置と角度が気になって仕方がありませんでした。

 これは以前購入しましたPEUGEOT EXPERT (プジョー・エキスパート) MICHELINのときにも同じようなことを経験しました。
 冒頭申し上げたとおり、つまりは透明樹脂製ダストカバーを装着する場合は、BIBENDUMマスコットは載せられないということがこれではっきりしたと思います。
 そしてご覧の通りBIBENDUMマスコットは取り外されて、ミニカーの奥に見えます、たぶん当時モノであろう小さなハトロン紙の袋に入っていました。
 以前にコチラでも紹介しました、既に見たことがある特徴的なデザインのパッケージです。
2023年5月10日

 そして翌日のこの日に荷物が到着しました。
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 そしてアールエーアール鈴鹿のMiniature Car収集もそろそろ終わりに近づきつつあることも事実です。

 まだ最後ではありませんが、何事にも始まりがあれば終わりもあります。

 そのときが来れば最後を飾るに相応しいコレクションを紹介して幕を閉じたいと思っています。

 どうかそれまでお付き合い願います。
 実際MICHELIN Tireにはアールエーアール鈴鹿の愛車RA-Rも随分お世話になっている訳ですし、私としましてはそのMICHELINへの最大限の敬意の表し方だと受け取っていただければ幸いです。


 それにしてもこのころのMICHELIN Car & Truckは本当にデザインもカラーリングも秀逸だったと思います。
 そしてこのようにトラクターとトレーラーをセットで眺めますと、すぐに目に飛び込んでくるのは車両のカラーデザインとホイールカラーがしっかりコーディネートされていることです。

 まてよ、これはどこかで同じようなコーディネートを見たことが…。

 そうです、以前にで紹介しました、MTECK 日野デュトロ ミシュランタイヤ配送車 1/43が当にこれとまったく同じカラーコーディネートでした。
 さてこちらはトレーラーですが、シンプルな中にも随所に拘りが感じられます。

 例えば一見何の変哲も無い巻き込み事故防止のためのサイドバンパーの形状ひとつとりましても、じっくり観察しますとバーは単なる角棒のような形では無く、ちゃんとコの字断面を持つ本物のプレス成形したパーツを再現していたりします。
 故にこんなに小さなモデルであるにもかかわらず、その姿はなんとも堂々としていて、思わず見る者を惹きつけてしまいます。
 いずれにしましてもこのトラクターのシャーシやボディ、補機類など細部の出来は、流石はHerpa製だと唸るほどに完成度は高いと思います。

 その辺りの再現性はItaleriモデルも決して劣るものではありませんが、総合的に見るとやはりHerpaモデルに軍配が上がると思います。
 またこれもItaleri 1/87 Volvo FH 12 Michelin - Sealedのトラクターとの大きな違いですが、Italeriのトラクターがメタルダイキャスト製であるのに対して、このHerpaのトラクターはレジン(樹脂製)モデルです。

 モールドはどちらかと言えばHerpaの方がレジンモデルだけにシャープな仕上がりだと思います。

 また両トラクターはフロントマスクに明らかにデザインの違いが見られますが、Italeri製が1993年に登場しましたVOLVO FH12前期型、そしてこのHerpa製モデルが2002年にビッグマイナーチェンジによりキャブの内外装が大幅に変更されたVOLVO FH12後期型です。

 私は個人的には前期型のフロントマスクの方が好きです。
 乗用車と違って陸上輸送の主力であるtruckのタイヤの需要と求められるコストパフォーマンスは、それこそ陸送事業者にとっては経営に直結する非常に重要な問題です。

 従いまして質の高いリトレッドタイヤは、Truckerにとっては必需品と云っても良いアイテムです。

 MICHELIN Remixはそいうい業界の要請に応えるためにMICHELINが独自に展開している、リトレッドタイヤの供給システムブランドだとも云えるのです。
 そしてこのHerpa Michelin Modell VOLVOの特徴としてトレーラーのMICHELINロゴマークの下にあります、Remixのロゴです。

 私はまったく存じませんでしたので、ちょっと調べてみました。

 するとこれはMICHELIN tire のバス・トラック用リトレッドタイヤを供給する体制、つまり日本でいうところの再生タイヤのミシュランブランドです。
 理由はフランス車同士、そして同じVerem製ということです。
 これが切り取ったプラスチック製試験管の底のドーム状の部分です。
 そしてコレが届いた翌日に、早速工作に取り組みました。

 まずコレが何なのか説明しますと、無色透明のプラスチック製試験管です。

 もちろんそのまま使用出来るわけではありません。

 ご覧頂いた通り底の部分だけ使用します。
 さて実際にカバーを装着すると、このように穴からBIBENDUMの胸から上の部分が飛び出ているのが確認出来ました。
 しかしそれでは展示物としてはあまりにも不自然で、とても納得出来るシロモノではありません。

 結果あらゆる角度から試行錯誤の結果、これが最良の車両固定位置であると割り出すことが出来ました。
 これは文字通り付録です。

 やはりよく出来ています。

 驚いたことにミラーが鏡面塗装されています。

 さっさとトラクターに取り付けないと…
 そしてまたこのBIBENDUM君の晴れ晴れとしたポーズと表情はどうでしょう

 私は現在の3DBIBも嫌いではありませんが、この時代のBIBの存在感とはまったく比べるべくもありません。

 別に3Dが悪いと云っているわけではありません。

 例えば最近は人気アニメを3D化してリニューアルすることがあるじゃないですか。

 最初から3D作品なら何の問題もありませんが、オリジナルが平面のアニメ作品が3Dになったときのあの残念感に似たところがあると思っています。
 つまりHerpaMiniatureにはたかが1/87スケールだからこの程度でいいだろうなどというような安易な妥協を一切排しているところが、ブランドとしての魅力に繋がっているのだと、つくづくそのもの作りに対する姿勢に感心します。
 さてこのパッケージングされたHerpa Michelin Modell VOLVOですが、購入する前からこのパッケージにプリントされているHERPA EXCLUSIVE SERIESという文字には強い関心がありました。

 何故ならEXCLUSIVEは独占的という意味であり、日本流に云えばEXCLUSIVE SERIESとは限定シリーズと云ったところでしょうか、何かそういう特別な意味を持ったモデルだということが云えると思います。

 たぶんモデルとしての希少性も標準的なモデルと比べれば、高いのでは無いかと考えるわけです。
 さて特製ダストカバーを被せましょう。

 ほぼ狙い通りの結果に満足しています。
TOP
 無事に穴が開きました。

 この後カッターとサンドペーパーでバリ取りと切断面を滑らかに整えました。
 平らな作業台の上にサンドペーパーを敷いて、切り取った部分の面を出来る限り平滑になるよう整えます。
 緩衝材を取り除くとこのビニール袋に収められたVeremオリジナルパッケージ入りの商品が出て参りました。