それと同じ要領で直径1㎜弱でL字形のステーを製作することにしました。
早速ローソクに火をともしプラ丸棒を軽く炙って適当な太さと長さに引き延ばしたプラ丸棒を何本か用意しました。
何度も繰り返すうちに昔の勘が徐々に戻って参りまして、ローソクの炎からどの程度離して何秒くらい炙れば巧く引き延ばせるかコツが掴めてきました。
最適な太さと長さのプラ丸棒が何本か出来た段階で、中から出来の良いものを選んでは、今度は直角に曲げる作業に取り掛かりました。
この曲げる作業の方が引き延ばすよりも遥かに難しいことが良く判りました。
そして上手く直角に曲げられたものを選び出し、今度はミラーに接着する側を出来るだけ短く、かつ可能な限り軸方向に対して直角になるようカットしました。
2023年5月6日
次に最初は以前購入しましたMiniature Carに付属していました樹脂製パーツのランナーを利用するつもりでした。
ところがいかんせんランナーが短すぎて加工するには不向きだと判断しましたので、この日Amazonでφ3㎜のプラ丸棒を注文しました。
そうです、プラ丸棒をローソクの火で炙って引き延ばして、ドアミラーのステーを製作します。
子供の頃プラモデル大好きだったアールエーアール鈴鹿は、よく軍用機や軍艦のアンテナなどの細いワイヤーが必要になったとき、パーツをを切り離し残ったランナーをローソクの火で炙って引き延ばして使っていました。
左の2つの画像は本物のカプラーで、セミトレーラーのトラクターに固定設置されトレーラー前部下側のキングピンを繋ぎ留めるための連結器です。
画像のようにピッチングの動作に対応する一軸タイプと、それに加えて横の動き、つまりローリングにも対応している2軸タイプがあるのですがそれは関係ありません。
カプラーの中にはシャーシに固定設置後もカプラー位置を前後にスライド調整出来る機能を持ったものもありますが、それもこの際関係ありません。
要するにこれらのカプラーをトラクターに設置する際の固定位置が問題なのです。
つまり牽引するトレーラーに応じて最適なカプラー位置というのはある程度決まっていまして、具体的には実車の画像をチェックした限りほとんど例外なくトラクターの後輪車軸より少し前に装着していることが判りました。
具体的にそれは左の画像の実車を見ても明らかです。
正確な知識を持ちあわせている訳ではありませんので、もしも間違っていたなら申し訳ありません。
もしカプラー位置が後輪車軸直上にあるとなれば、トラクターの後輪だけがトレーラーの前部重量を全て引き受けることになってしまい、それでは車両全体の重量配分の点でも、また駆動する際のトラクションの関係でもマズイのでは無いかと思います。
また同時に当然トラクターの前輪には重いエンジン重量が載っかっていますので、それとの重量バランスも考えるとやはり後輪車軸直上にカプラーを設置するのは問題があると考えます。
さらに云えば、確かにこのクルマのウンチクなどは抜きにしても、私は最初からこの場所がこの
CITROËN HY VAN - MICHELIN - GREECE ELASTIKAに最も相応しいと思ってきました。
何故なら私が愛する
BIBENDUMにはちょっと悪いのですが、デザイン的にもやや抑えた落ち着きのある雰囲気と、食器棚全体のバランスからさり気ないアクセントにもなっているイエローのボディカラーが実に良くマッチしているからです。
それに加えて、わざわざこの食器棚にコーディネイトする形で、
木製専用ディスプレイ台座まで
拵えたわけですから。
初期型シトロエンtype HモデルでMICHELIN Modelの実車画像は、未だにこの1枚しかありません。
ここに掲載しましたシトロエンtype H は、どれも1947年型と呼ばれその後1964年まで生産された初期型です。
丸形のとてもシンプルな造りのドアミラーも特徴のひとつです。
ただ当時のオーナーたちはミラーのステーを画像のように思い思いの形や角度に曲げて使用していたようです。
また以前にも同様のことを書きましたが、この初期型のシトロエンtype H のMICHELINモデルの画像は、このページに掲載しているCITROËN HY VAN - MICHELIN - GREECE ELASTIKAを除いて他には残念ながら未だに一枚も見つかっていません。
こちら側は離れて見てもやはりお粗末ですね。
ただホイールとカラーがほとんど同じに見えますので、その点はとても良かったと思います。
もうひとつを助手席側へ…
この際細かいことは言いっこなしにしましょう。
そして塗料が乾いた状態が左の画像になります。
その内のひとつは適切な長さにステーが既にカットしてあります。
何故ミラーの裏側からスプレー塗装を実施したのかと申しますと、折角の透明樹脂というミラーパーツのマテリアルを最大限活かしたいと考えただけです。
しかし結局思ったほどの効果はありませんでした。
さて次のエピソードはと云いますと、左の画像のトラクターを覚えておられる方もみえるかと思います。
4月9日の
のページで紹介しています
Mercedes-Benz SK Michelin Sport Sattelzug です。
実はここで私はトンデモナイ間違いを犯していたのです。
これでカプラーはほぼ正しい位置に設置固定出来たと思います。
と云うよりむしろマグナムの少しダルなモールドを、シャープに引き締めてくれるような効果を感じます。
実はこのルノー・マグナムが届いたときには、こんなものは気にも留めていませんでした。
またオリジナルのパッケージに入っていた訳でもありませんので、本当はドアミラーくらいは付属していたのかも知れませんが、Aピラーの辺りを良く観察した限りドアミラー取り付け用の穴や凹等も見当たりませんので、たぶん最初から無かったのだと考えます。
つまり最も実車を正確に再現しているこのモデルだけが、この「シトロエンコーナー」のアールエーアール鈴鹿スペシャルモデルとして、自慢の自作食器棚のこの特等席を占有する資格があると考えています。
前方から見るとシンプルな構造の初期シトロエンtype Hのドアミラーの特徴がよく表現出来ていると思うのですが…
やはりプラランナーが細いと火加減がとても微妙で難しく、油断するとスグに溶けるようにして丸まってしまいます。
結局この作業は最後まで慣れると云うことはありませんでした。
それでも何とか最も上手く出来た2本を選びまして、曲げた部分からミラー側のランナーを短く直角にカットし、そこに先に打ち出してありました透明樹脂製のφ3.5㎜円板の中央部分を接着剤で接着固定しました。
その後ミラーステーの側を養生テープで固定し、ミラーの裏側からシルバーの油性スプレー塗料で塗装しました。
ただ現時点でそれがいつになるかは、現在進行中のネットサーバー移転のゴタゴタが一段落しない限り、落ち着いて展示作業には取り組めません。
今しばらく猶予を頂きたいと思います。
またHerpa製のコレクションの中でも、このMercedes-Benz SK Michelin Sport Sattelzug はレジンモデルとは云え、かなり貴重な限定Miniature Modelだと認識しています。
そもそも振り返ってよく考えてみると、元々パッケージングされていた状態でのトラクターとトレーラーとの位置関係が最も正しかったということが良く判ります。
ただあのときはキングピンに連結されていたカプラーがトラクターのシャーシに固定されていませんでしたので、この状態からはカプラーの位置など知る由もありませんでした。
車両のこのポーズをこのアングルから撮影しますと、このSport Trnsporterの迫力ある独特のフォルムを存分に味わえると思います。
そしてこのカプラー位置が正しければ、トレーラーを連結したときには、バランスのとれた美しい姿のセミトレーラーになる筈です。
こうして真上から観察しますとこのカプラー設置位置が正しいと理解出来るはずです。
まぁ無いよりはマシと云ったところでしょうか。
とは云うものの1/64スケールですから、そこはもう少し頑張って実車のディテールを忠実に再現して貰いたいものです。
やはりこうして見るとミラーがあるのと無いのとでは全然見栄えも違いますね。
ミラーの左右の突き出し量が違いますがそこはご愛敬ということで…♪
そういう意味でもこのドアミラーの装着はとても有意義なカスタマイズになったと思います。
ちょっと慣れない手つきですが何とか無事にドアミラーを固定出来ました。
因みにどのような方向・角度でAピラーに装着されていたかは、現車の画像で充分に確認しています。
流石に鏡面の塗装などはされていません。笑
しかしミラー枠の凸形の造形は本当に芸が細かいと思います。
流石はHerpa です。
この小さなサイズでも実に精巧なモールドで、大体にして大雑把な造りの他社の製品とは比べるべくもありません。
2023年4月29日
注文から約2週間で到着しました。
発送元はドイツです。
そしてこのMercedes-Benz SK Michelin Sport Sattelzug を含めてHerpa製のMiniature Truckモデルは、このように全てHerpa製の専用ディスプレイケースに収めて展示する予定です。
これも当然の拘りです。
結局何が言いたいのかと申しますと、何はともあれMercedes-Benz SK Michelin Sport Sattelzug のトラクターの現在のカプラー位置を変更しなければならないと云うことです。
ところが画像のようにカプラーはトラクターのシャーシ後部に接着剤でしっかり固定されています。
しかも接着剤の影響で接着面はたぶん溶着していますので剥がすのは殆ど不可能です。
そこで登場するのが左の模型用切断ノコギリです。
ノコはエッチング製ということから厚さは僅か0.15㎜と大変薄いので、シャーシにもカプラー台座にもダメージは最小限で済むのではないかと思います。
残念ながら切断作業中の画像はありませんが、無事にシャーシからカプラーを切り離すことが出来ました。
要するにただ何の考えも無く漫然とこの場所に展示している訳では無いということです。
つまりはそれこそがアールエーアール鈴鹿の拘りであり美的センスであると思っています。
それは言い換えればアールエーアール鈴鹿拘りのMiniature Car Collectionの中で、最も栄誉ある地位を与えられたディスプレイモデルであるという証なのです。
元通り
MINORU CUBE L LONGに戻しました。
兎に角この
CITROËN HY VAN - MICHELIN - GREECE ELASTIKAについては、このミノルキューブと車両モデル専用に製作しました台座と云い、この度の自作ドアミラーと云い、これはもう既に
アールエーアール鈴鹿スペシャルディスプレイモデルと呼んでもおかしくないほどオリジナリティに溢れた
Miniature Carになったと思います。
このCITROËN HY VAN - MICHELIN - GREECE ELASTIKAのドアミラーも、少しの間でしたが常々気にしておりました。
この度のドアミラー装着によってこのMiniature CITROËN もこれで完璧なディスプレイモデルとなったわけですが、このミシュランモデル以外に私が所有しているシトロエン type H ミシュランモデルは、実車と異なるのではないかという疑義が未だに拭えていません。
それ故に事実上最も実車を忠実に再現しているシトロエン type H ミシュランモデルと認定出来るのは、今のところこのCITROËN HY VAN - MICHELIN - GREECE ELASTIKAだけです。
かなり乱暴な自作ドアミラーですが、それなりによく出来たと満足しています。
拡大すれば粗ばかり目立って仕方が無いですが、ちょっと離れて見ればなかなか良い感じだと思うのですがどうでしょう?
出来の良かった方をこうして運転席側に接着剤で固定しました。
これがスプレー塗装の裏側としましたドアミラーの鏡面側です。
思ったほど効果は無かったようですが、よく見ると確かに透明樹脂の質感は活かされています。
これが直接スプレー塗装しましたミラーの裏側です。
手前のドアミラーの方が出来が良いですね。
但しスプレーの粒子が粗いので、特にステーの表面がまるで粉体塗装のような仕上げになってしまいました。笑
φ3.5㎜の穴開けポンチで歯ブラシの透明樹脂製パッケージから直径約3.5㎜の円板を打ち出しました。
これをドアミラーのミラー部分にします。
そこでこのアールエーアール鈴鹿の選択肢はひとつしかありません。
その通り自作するんです。
左の画像にありますのは、そうです歯ブラシのパッケージです。
まずはこれを利用します。
2023年5月6日
この日にタレない瞬間接着剤でドアミラーをAピラーに固定しました。
さらにこれだけ特徴的なエアロダイナミクスを取り入れた外観を持つトラックコレクションは私にはコレだけですので、そういう意味でも大切にしたい一品です。
2023年5月8日
それでは次のお話です。
これは
、
、
の各ページでも散々紹介してきました
CITROËN HY VAN - MICHELIN - GREECE ELASTIKAです。
勘の鋭い方ならもう何をするか大体見当がつくと思いますが、ご覧の通りこのモデルもドアミラーが欠けています。
代替え品も探しましたがコレといった適当なミラーは見つかりませんでした。
それはこの2枚の画像に写っています後輪車軸の直上にあるカプラーの設置位置のことです。
当初あまり深く考えずに誠に手前味噌な思考に従ってこの位置にカプラーを接着剤で固定してしまいましたが、後にこの位置は誤りだということが判りました。
具体的には直前のシャーシに被せているカバー後部に見えます四角い切り欠きの部分に、カプラーの台座がピッタリハマるよう、設置位置を現状より前に移動しなければならないことが判明したのでした。
近いうちこのモデルに相応しい展示をしようと画策していますので、それも是非お楽しみに♪
その上美しい車体を飾るBIBENDUMは、愛車RA-Rにも自作ステッカーとして貼っているお気に入りのタイプですし、ボディカラーはイエローとこれ以上無いほど私の好みを具現化しているセミトレーラーであると云えましょう。
兎にも角にもこれで拘りのアールエーアール鈴鹿としては辛うじて面目躍如にもなりました。
それでももしこのカプラー位置の間違いに気付いていなかったなら、このスポーティかつスタイリッシュなMercedes-Benz SK Michelin Sport Sattelzug の魅力を台無しにしていたかと思うと本当にぞっとします。
このように斜め前方から見ますと、車両全体の塊感が以前より断然高まったのが良く判ると思います。
またご覧のように急角度で舵を切った場合でも、トレーラーの前端部がトラクターのスポイラーと接触するようなことも無く、スムーズに方向転換出来ることも確認しました。
連結しました。
それこそトラクターとトレーラーの位置関係が絶妙で、ほとんど隙間らしきものは見当たりません。
それによってトラクターとトレーラーの一体感が以前とはまるで違います。
それでも最低限カプラーにもシャーシにもほとんどダメージを与えること無く、無事にカプラー位置を変更出来たことは幸いでしたし本当に満足出来る上々の結果となりました。
これは当初まったく想定外のハプニングでしたので、このときの作業はまさに出たとこ勝負で本当に大変でした。
その後このように最適な位置にカプラーを再度接着固定することが出来ました。
幸い展示場所が近寄ってまじまじと観察出来る高さではありませんので、それが何よりの救いだと思います。
やや悲観的なことばかり云ってますが、本心はとても嬉しいんですよ。♪
私が所有するセミトレーラーのMiniatureの中では最大のモデルですので、やはりドアミラーは絶対に不可欠ですし、それが見つかったのですからこの際は喜ぶべきでしょう。
文句ばかり言っても始まりません。
ここはひとつオリジナルパーツのドアミラーが見つかったということで満足する他は無いでしょうね。笑
しかし百歩譲って大まかな作りは納得するとしても、やはりこの極太のピラーにはかなり抵抗があります。
ところが結構弾力性のあることから、たぶんナイロン系(ポリアミド)の樹脂ではないかと推察され、一般的な接着剤による固定は難しいと感じました。
なるほどそれならばやや太めのピラーやモールドの大雑把なところはある程度合点がいきます。
なるほどアレならばどこかに紛失することは無いでしょうが、探す身にもなってほしいと思いました。
何はともあれオリジナルのドアミラーが見つかったのですから由としましょうか。
それにしましてもこのざっくりとした造りはどうでしょう。
先に紹介しましたHerpa 1/87スケールのマグナム用ドアミラーと比べたら、思わず笑ってしまうほどおおらかなパーツですよね。
それでも諦めきれない私は、ひょっとしたら車体のどこかに隠れていないか、例えばトレーラーの中とかに仕舞われていないか丁寧に探してみました。
するとなんとトレーラーの裏側、つまり下回りのシャーシの狭い隙間にコレが詰め込まれているのを発見しました。
まるでかくれんぼです。笑
見つけた瞬間「ドアミラー」だと判りました。
2023年4月29日
さてそうなるとこのMICHELIN Bibendum MAN TGA racing transporterの場合、サイズも1/87より二回りは大きい1/64スケールということもあり、ドアミラーが無いのが気になって仕方ありません。
しかもドアAピラーの上下にドアミラー取り付け用らしき穴も開いています。
ところがパッケージを開封したときは、残念ながらどこにも見当たりませんでした。
案の定同スケールのパーツですので、実に違和感なく付いています。
実際にこんな小さいモデルにドアミラーが付いていても付いていなくても、近寄って具に観察しない限りはたぶんほとんど判らないと思います。
しかしそこはものに拘るアールエーアール鈴鹿の真骨頂だと思って下さい。
Außenspiegel とはドイツ語のドアミラーです。
本当は実車ではこの右ドアの上部にも補助ミラーが付いているのですが、流石にそこまでは必要無いのかもしれません。
しかし今後自作するのも面白いかもしれません。
これでまたまたひとつ拘りのコレクションが増えました。