このMERCURYというオリジナルブランドを、その後私なりに調べてみました。
この荷物の梱包の中に同梱されていた取扱説明書の右下にあった株式会社MERCURYとその所在地をネット検索しましたら、ある程度のことが判りました。
正確には有限会社デライトコーポレーションという会社が1996年9月に代表取締役 高橋 利博、資本金300万円で、取説にある同一住所に設立されています。
尚且つ 有限会社デライトコーポレーションと、株式会社MERCURYの代表取締役も同一人物です。
後日、当時の有限会社デライトコーポレーションの求人広告を見つけましたら、そこにはこうありました。
「1996年、アメリカン雑貨が好きだった社長の高橋が設立した会社です。
その後、順調に業績拡大を続け、社員も12名に増えました。
9月1日から新社名『株式会社マーキュリー』に生まれ変わり、新しいスタートを切ります。
さらなる成長を目指す当社を一緒に盛り上げていただける新しい仲間を募集します。」
ということは、有限会社デライトコーポレーションから、その後速やかに株式会社MERCURYに移行したと考えられます。
有限会社デライトコーポレーションの事業内容は、オリジナルインテリア雑貨、電化製品、時計の企画、デザイン、OEM商品製作等の卸・販売で、そのオリジナルブランドには、
METRO(時計)
mercury(雑貨)
U.S MODERN LIGHT(照明)
がありました。
特にインダストリアルデザインに拘ったmercuryブランドのインテリア雑貨は市場の評判も良く、バケツなど多くのヒット商品を生み出しました。
ところがその後、株式会社MERCURYは2015年2月19日、横浜地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は2億円で、破産理由は販売不振だそうです。
因みにKeyStoneにMERCURYブランドがどのようないきさつで移管されたのかは残念ながら詳細は判りませんが、たぶん破産管財人によってKeyStoneに売却処分されたものと思われます。
以上のことから、私の目の前にあるこの商品は、既に存在しない株式会社MERCURYの商品であることに間違いはありません。
繰り返しになりますが、私が所有するこのMERCURY IRON STAND ASHTRAY は、私が問い合わせた【ラヴィアンローズ】からの先に記述しました回答のとおり、昨年あたりからネット上で販売されている復刻版ではなく、もはや絶版となっている旧MERCURYオリジナルブランドの商品であることが、これで完全に裏付けられたものと思います。
2020年6月29日
あれから早1ヶ月近く経ちましたが、この日「MERCURY 灰皿」で画像検索を掛けましたら、ついに私が求めていた目当ての画像が見つかりました。
それらの画像からリンク元のSUNBRIDGEという岩手県のアメリカン雑貨店のネット通販サイトを開きました。
すると2014年5月30日の日付で、私が購入したものとまったく同型のMERCURY IRON STAND ASHTRAYが販売されていたことが判明しました。
このことによってこれまでの私が購入したこの物件に対する疑念は、全て完全に解明されました。
そしてこの際さらに私が初めて知り明らかになった事実も出てきました。
それは当時販売されていましたMERCURY IRON STAND ASHTRAYにも、2色設定されていたのですが、それはブラックとシルバーの2色ではなく、サビ色AGINGとシルバーRealstealの2色だったということです。
つまり私の購入しましたのは、この内のシルバーRealstealだったのです。♪
ところで何故ここまでして執拗に本件を追いかけたのかと申しますと、それは私という人間が何事もとことん追求しないと気が済まないという、甚だ面倒臭い性格の持ち主であるためなのは間違いありません。
一方最初にも述べましたように、私はショップオリジナルだろうがバッタもんだろうが、そんな商品の由来には一切関心は無いなどと確かに申し上げました。
しかしながら購入の過程に於いてひとたび疑問や懸念が生じたとしたならばまったく話は違ってきます。
それこそ納得するまで徹底的に追求し解明したくなるのは当然の感情ではないでしょうか。
少なくとも私はそうです。
それにしましても、このMERCURY IRON STAND ASHTRAYを巡って、これほどスリリングかつエキサイティングなShoppingを体験しようとは夢にも思っていませんでした。笑
兎にも角にも、当初復刻版の KeyStoneMERCURY STAND ASHTRAYを購入したつもりだったのが、期せずして既に絶版となっている MERCURYオリジナルIRON STAND ASHTRAYが手に入ったという実は歓迎すべき喜ばしい結果となりました。
言い換えればここに至るまでの過程は、忌々しいゴタゴタも含めて全てが必然のなせる技だったといえるのではないかとさえ思えてくるのです。
何れにしましてもなんとも珍妙な巡り合わせの連続でしたが、これも偏にこの面倒臭い性格によるものであったことだけは確かでしょうね。
(いやいやそれは単にあなたが暇人だったというだけっしょ。笑)
2020年6月1日
この日例の懸案であった私のこの
MARCURY STAND ASHTRAY REAL STEEL が、【ラヴィアンローズ アメリカン雑貨】楽天市場・注文販売ページに掲載されていた画像のものと二箇所仕様が異なっている点について、直接電話で店長の田中
博之さんに問い合わせました。
そして翌日電話で回答がありまして、当店から
Key Stone に確認していただきましたところ、数年前に販売されていた
人気の旧モデルだったというお話でした。
私は案の定そうではないかと想像はしていましたが、先方の手違いで商品をよく確認しないまま旧モデルを発送してしまったらしいです。笑
(Key Stoneに古い在庫が残ってたということ)
こうなると話は実に簡単で、キャンセルや交換待ちの選択肢ももちろんありましたが考えるまでもありません、現行の復刻版よりも、断然この超
レアな
Mercuryオリジナルモデルの方が良いに決まってるじゃありませんか。
結果このままでということになりました。
因みにこのとき田中さんから耳にしたお話ですが、復刻版の商品は製造元が違うんだそうです。
(なるほど)
今回はなんだかずいぶん遠回りはしましたが、最後は結局超得をした感じがします。♪
(これまでの苦労が完全に報われました)
これがホントの怪我の功名! めでたしめでたし…笑
それもそのはずです。
このシルバーグレーという色は、このガレージの内装を手掛けたときから、ほぼガレージのイメージカラーと位置づけてきましたので、その意味では狙い通りと云うわけです。
そのカラーコーディネイトの基本になっているのは、まずカナディアングレーに塗装した床です。
そして木の温もりをそのまま伝える、無塗装の書棚や壁、作業用テーブルなどの存在感です。
加えて、談話コーナーの仕切りとして利用しているスチールシェルフ、工具の壁掛け用に設置しましたFACOM CKSパネルフックシステム、目の前にあるアップダウンデスクなどの存在も欠かせません。
こうしてその後設置しました全てのコンテンツ(備品)は、初めに設定しました床のグレーと、木材の生成りのカラーを基調として、そのカラーコンビネーションに合わせる形でコーディネイトしていることがお判りいただけると思います。
実際にこのMERCURY IRON STAND ASHTRAY にはブラックカラーも同時にリリースされていましたが、迷うことなくこのリアルスティールを選んだのは、まさに必然であったと言うべきでしょう。
いやこの場合、むしろこの私のガレージに置くためだけに、このMERCURY IRON STAND ASHTRAYが存在していると云っても過言では無いほど、ジャストフィットしていると感じています。
但しここでハッキリ申し上げておきますが、ショップオリジナルであろうがバッタもんだろうが、それは私にとって大した問題ではありません。
何故ならば昨年だったと思いますが、このMERCURY STAND ASHTRAY をYahoo!だかAmazonだかで初めて見掛けたとき、思わずそのデザインに目を奪われてしまいました。
それ以来いつかは私のガレージにもひとつ欲しいと思い続けておりました。
つまり最初から商品の由来などにはあまり関心は無く、そのデザインやディテール、マテリアル(スチール製)こそが私にとって一番重要であったというわけです。
一方、この梱包のダンボール箱ですが、プリントされている文字を読むと、Mercury Old Generation Lighting とありますので、これは灰皿ではなく明らかに照明を指しています。
これは一体どういうことなのでしょうか。笑
たぶんスタンド灰皿専用の箱が無く、たまたま照明器具の梱包用ダンボールが余っていたため、灰皿用に組み立てて梱包したのではないかと考えられます。
そのことにあまり深い意味は無いと思いますが…
㊶MERCURY STAND ASHTRAY
どうかこのエリア全体をじっくりと見渡してくださいませ!
イス、机、書棚、ショーケース、そして灰皿と、この場に存在する全てのアイテムが相乗的に醸し出している印象や空気が、視覚的・造形的には一見して自然体であるにもかかわらず、何故かとても落ち着きのある安らいだ雰囲気を感じ取っていただけるのではないでしょうか。
なぜならそこには先に述べましたように、常に一貫した統一性と絶妙なカラーバランスが隠されているからに他ならないのです。
さらにインナーの吸い殻入れについては、商品画像の物より確実に容積が増し、しかも底が深くなっていますので、下に落ちたタバコの灰が外からより見えにくくなって、美観を損ねることなく使用出来るので、より実用的になったと言えるのかも知れません。
しかしやはり変更点について何の説明もないというのは、いただけないと思います。
この点については、後日販売元なり発売元に質すつもりです。
右の画像がその時のスクショで、私が注文した楽天市場の【ラヴィアンローズ アメリカン雑貨】というShopの商品紹介ページです。
5月23日に注文しました。
兎に角無事に到着しました。笑
と言うのも、実はここまでくるのに紆余曲折の散々な道のりがありました。
しかし、それを詳しくこのページでご紹介するのは、このページをご覧になるみなさんにとっては、いささか興ざめな内容となりますので、改めて別ページにて紹介したいと思います。
紆余曲折の末やっと手に入れたこの商品から、まずは篤とご覧下さい!
さて本題に戻りましょう。
これが気になる問題の部分その2です。
右のスクショは、以前Yahoo!のマーケットプレイスにあったMERCURY STAND ASHTRAY の画像(以前確認したときは全てこれでした)ですが、よく見るとインナーの吸い殻入れが形も色も私のものとはまったく違っています。
ただし此れを以て直ちにクレームと言うわけではありません。
ただ、然るべき説明は欲しいものですね。笑
それではもっとも良く使用するであろう所定の場所に置いてみましょう。
これもネット上の画像からはほとんど確認することが出来ない、通常は隠れて見えない部分です。
後ほど詳しく説明します。
取りあえず中身を全部並べてみました。
取説です。
さて梱包を解きました。
もちろん当初からMADE IN CHINAであるということも存じておりましたし、クオリティについてもそれなりだということは概ね覚悟しておりました。笑
ただ正直に言うと、灰皿としてはけっこうなお値段だと思いましたし、実際にそれが購入を躊躇する一番の理由でもあった訳です。
2020年5月27日
本日は午前中、待ちに待った品物がゆうパックで届きました。
上に掲載した画像では拡大しても問題部分が小さすぎて確認しづらいので、問題部分をさらに拡大したものが下の2枚の画像です。
このレトロなインダストリアルデザインとリアルスチールの色が気に入って入手しようとしたわけですが、それはまさに想像以上の出来映えです。
その点では、対価に見合った納得のいくスタンド灰皿だと思います。
ここでちょっと一息入れて他の部分も見てみましょう。
これはネット上の画像からはまったく確認出来なかった部分ですが、台座部分の裏には全面に黒のフェルトが貼り付けられています。
これは床面を傷つけないように保護できますので、歓迎すべきうれしい配慮でした。
すると、やはり無性に一服が恋しくなるのでした。笑
何かおかしいですよね?笑
アレ???
このマーキュリー スタンド アッシュトレイという商品は、ハッキリ言ってKEY STONEのオリジナルなのか、本物のヴィンテージアメリカンの復刻版なのかは今のところよく判りません。
さてこのMERCURYというブランドですが、復刻版のアメリカン雑貨のメーカーか何かだと思っていましたが、実は私の勝手な思い込みで勘違いだということが判りました。笑
よく調べてみましたら、MERCURYとは、KEY STONE (有限会社キーストーン/〒231-0811 神奈川県横浜市中区本牧埠頭1)の主力ブランドで、この会社はアメリカンテイストたっぷりな生活雑貨の輸入・企画・卸・製造を営んでいます。
これより冒頭で述べました、いささか興ざめな内容のページへとご案内します。
ご興味ない方は、ご覧にならない方がよろしいかと思いますが、それでも是非という方はどうぞ
コチラへ
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本体に特に気になる問題点はありません。
ディテールは広告にあった画像通りです。
スチール表面の仕上げや状態は、思っていたよりも意外に綺麗でした。
もっと重量のあるものだと思っていましたが、さして重くもありませんでした。
私にとっては希望通りの商品でしたので、これには充分に満足出来ました。
いやー! 確かにこれは私としましては、むしろ逆に喜ばしい違いではあります。
真鍮製のレリーフネームプレートは、商品画像の物よりも商品としての価値も高く豪華に見えます。
さらによく見比べると大きな問題ではありませんが、上皿全体のディテールも微妙に異なっています。
しかもさらに詳細によく観察してみますと、明らかに上皿の縁の形状も深さも、そして皿のスリット幅も全然違います。
どちらが良いとか悪いとかはさておくとしても、全く似て非なるものと云って差し支えないでしょう。
これぞ至福の一服♪
右の画像がこれまで私がネット上で見てきた上皿のネームプレートです。
赤いペイント仕上げで、たぶんアルミ製プレートです。
ところが私のは真鍮色で、ネームのMERCURYのロゴが筆記体、しかも文字は全てレリーフ(凸エンボス加工)になっています。
これにはちょっと驚きました。
そしてまだつづきがあります。
これがインナーの吸い殻入れと上皿です。
そうです!
何故かこの2つが明らかに違いますよねー。笑
デザインも色も想像した以上に、このロケーションにピッタリとマッチしています。
それはこうして遠目に見てもよく判ります。
そう!
まず真っ先に目が行ったのは、灰皿の上皿にリベット留めされているこの金属(ブラス製?)製のネームプレートです。
最初に私が感じた違和感はもうお判りだと思います。
そして61㎝の丈といい、スチール製の優雅なスタイルといい、いかにも使い勝手が良さそうなスタンド灰皿です。
インナーの吸い殻入れと、上皿を取り着けました。