2020年5月30日

 まずどこからお話したらよいかよく考えてみました。

 先のMERCURY STAND ASHTRAY 購入のページでも述べていますように、この問題については広くみなさまにお伝えするほどの内容であるかどうかも含めて様々な角度から考察しつつ、このページを訪れたみなさまにも是非共有していただければと思って作成しました。

 結論から先に申し上げますと、私はMERCURY STAND ASHTRAY を大阪の【ラヴィアンローズ】から購入する以前に、あるネット通販詐欺サイトに欺されて、MERCURY STAND ASHTRAY の購入代金をまんまと騙し取られてしまいました。

 まずはそこに至るまでの経緯からお話します。

 これも先のページで述べましたが、昨年あたりこの商品を各大手ショッピングサイトで見つけてからというもの、私はこのMERCURY STAND ASHTRAY という商品をいつかは購入しようと心に決めておりました。

 当時はAmazonYahoo!、楽天市場、その他各有名ショッピングサイトで、MERCURY STAND ASHTRAY の復刻版(数年ほど前にも販売されたことがあるらしいです)と称して14,000円前後の価格で販売されていました。(先のページの各有名ショッピングサイトのスクショ参照)

 私は灰皿としてはちょっと金額が高いと思いつつも、ガレージで使用するにはそのデザインといい、カラーリング(この場合リアルスティールに限って)といい、過去に閲覧した数あるいろいろなスタンド式灰皿の中でも、やはりこの商品が最適だと考えていました。

 しかし何分にも安い買い物ではありませんので、じっくりとしかるべき時期を待って購入しようと思ってました。

 私の記憶では昨年の暮れかあるいは今年の1月ごろまでは、どのショッピングサイトでも販売されていたように思います。

 ところが2月を過ぎてからは、どのサイトでも次第に売り切れ状態になってしまいました。

 仕方が無いので、その後各サイトに再入荷の通知設定などを登録して、入荷の連絡をじっと待つ状態が続いておりましたが、なかなか通知はありませんでした。

 普段AmazonYahoo!、楽天などの所謂大手の有名ショッピングサイト以外では、特殊な商品などを除けばほとんど注文することはなかったのですが、このときはどういうわけか魔が差したと申しましょうか、俄然購入意欲に火が付いたというか、結局再入荷の通知が待てなかったのです。

 とうとう辛抱しきれずに4月22日に、ハッキリと購入目的で"MERCURY 灰皿"で検索を掛けて販売サイトの注文ページを閲覧していました。

 すると、何故かスグに見つかりました!

 後から考えれば、このときの何故?をもっと掘り下げて疑う必要があったのですが、人というのは追い詰められた心境にあるときは、どうやら自分に都合の悪い事実にはことごとくフタをしてしまうようです。笑

 しかも拙いことに、このとき私はこの偽サイトの商品注文ページしか見ていませんでした。

 つまりそれがまったく偽りのショッピングサイトのページだとは疑うすべもなかったわけです。

 実は注文手続きが終了した後からじっくり検索すると、似たようなサイトのページがゴロゴロと出てきまして、結局いくつものショッピングサイトで販売されていることにも気がつきました!笑

 但しいくら偽りのサイトであろうと、注文するには本物のサイトなどと同様、一定の手順というものがありまして。

 それはまずこのサイトで注文手続きを実行するには、事前にサイトの会員登録が必要だったということです。

 確かに会員登録をしなくても一見さんとして購入手続きが出来るショッピングサイトもありますし、会員登録が必須のサイトもあることはこれまでの経験から知っていましたので、べつに特に不信感を持つことはありませんでした。

 しかもこの偽サイトが要求する登録内容は、氏名、住所、電話番号、メールアドレスの入力だけでしたので、私はさっさと会員登録を済ませて注文ページに戻り、早々に注文を済ませてしまいました。

 因みに、MERCURY STAND ASHTRAY を販売していた数あるショッピングサイトの中から、何故このサイトを選んだのかと申しますと、実はただ単に最初にヒットしたからに他ならず、実際にこの時点では他にも販売サイトがあることなど知らなかったのです。

 そして何よりも、以前に私が大手ネット通販サイトを閲覧して把握していた14,000円前後の標準?価格が価格破壊!てな感じで棒線で消されていて、なんと65%引き(4,928円)という破格の安値が提示されていました。

 しかもなんと、この時点で在庫数が58というオマケ付き(実際にすごい在庫数です/笑)でした。(冷静に考えれば既にこの時点で充分に怪しかった)

 しかし私はこの時点でこのサイトが真っ赤な偽物サイトだとは、まったく疑っていなかった訳です。

 せいぜい「こんな安値で購入出来るなんて何という幸運だ、しめしめ♪」ってな具合で実に無邪気なものでした。笑

 そして注文直後にメールを開くと、ネット通販で注文したことのある方はご存じだと思いますが、このときも当然のように自動返信の2通のメールが届いておりました。(まるで本物みたいでしょ/笑)

 最初の通知はサイトの会員登録が完了したことを知らせる内容で、2通目は受注を知らせる内容でした。(これもAmazonなどと同じです)

 ここまではなるほど何ら疑うべき要素はありませんでした。

 ただ気になる点としては、何故かサイトの購入手続きについてのページには、如何にもカード決裁も可能であるかのような表現で体裁を装っているにもかかわらず、実際には銀行振込しか受け付けていないことでした。

 ただし銀行振込と現金書留しか行っていないショッピングサイトなどは、かつてはたくさん存在したことも承知しておりましたので、そのことを持ってただちに詐欺サイトだとは決め付けられませんでした。

 しかし本来であれば、ここでも充分に疑う余地はあったのだと思います。

 そしてしばらくして注文したその日の4月22日に、とどめの3通目のメールが届きました。

 注文確認のメールでした。

 内容の一部は以下の通りです。

 ※在庫商品ですのでご入金の確認が出来次第発送致します。
 尚、ご入金名義がご注文者様と異なる場合は必ずご連絡頂きます様、宜しくお願い致します。

 ご注文確認メール到着後、3営業日以内にご入金のない場合はご注文をキャンセルとさせて頂きます(何故か句点がありません/笑)

 このように銀行振込を促す文面と、そして振込先銀行口座と口座番号が明記されていました。

 今を思えば、これほど対応が早かったのは、客に疑いを持たせる時間的猶予を出来る限り与えないようにするという明確な意図があったのだと思います。

 そして私はその日のうちに、最寄りの銀行支店のATMから指定された口座に、MERCURY STAND ASHTRAY の代金4,928円を現金で無事に振り込みを済ませて購入手続きを完了しています。

 さらに私は振込を済ませた直後に、とどめの3通目のメールの差出人宛に、ご丁寧にATMの取引明細書の画像まで添付して、入金済みの旨をメール送信していました。

 その後私からは2度に渡って商品の発送を促すメールを送信しましたが、商品の到着はおろかメールに対する返信も、振込銀行口座を指定してきたとどめの3通目のメールの着信を最後に、それ以後今日に至るまでまったく音信不通です。

 この時点で私は詐欺被害に遭ったという確信を持ちましたので、現金振込を行ったATMのある銀行支店の担当者に連絡し、さらには所轄の鈴鹿警察のネット詐欺担当者にも通報しました。

 そして同時に国民生活センターにもネットにて通報し、その後センターからの問い合わせの電話確認も受けました。

 さらに振込先の大手銀行の支店にも通報し、担当者からのアドバイスを得て当銀行の救済センターに、この5月中に何十回と電話を入れていましたが、常に回線が混雑していてまったく繋がりませんでした。

 しかし本日5月28日、再度振込先銀行支店に対し、救済センターの電話がいっこうに繋がらないことを訴えると、支店から本店の業務担当に取り計らって下さり、先ほどやっと本店から連絡があり返金申請手続きの開始を申し込むことが出来ました。

 この詐欺サイトの現金振込先になっていた銀行口座は既に凍結されており、この申請手続きを開始することにより、振り込め詐欺救済法に基づいて、後日被害回復分配金支払い申請書が送付されるのだそうです。

 それまでおよそ2週間以上掛かるそうで、それから申請書に必要事項を記入して返送し、実際に支払いが開始されるまで8ヶ月くらいは掛かるそうです。笑

 また、私が振り込んだ4,928円は、既に引き出された後だったため全額が戻ることはなく、後は凍結された口座の残高から回復分配金申請者の数によって分配金の割合が算出され、その上で回復分配金の額が決定されて返金(全額はムリ)となるんだそうです。

 実際これではせめてもの慰めといった程度でしかないということじゃないですか。

 犯罪の事実認定の為とは言え、結局はほとんど泣き寝入りですよね。

 ただしこの度は、幸いにも直接現金で振り込んだため、キャッシュカードや口座情報などは盗まれなかったことが唯一の救いでしょうか。

 以上が、今回生まれて初めてネット通販詐欺被害に遭ってしまったという、実にお恥ずかしい限りのお粗末な結末です。笑

 そしてまだ少し続きがあります。

 その後、気を取り直してMERCURY STAND ASHTRAY の再入荷を待っておりましたら、今度は5月13日にYahoo! のマーケットプレイスで埼玉県の【ワールドフィギュアショップ】という業者が予約注文を受け付けているのを見つけました。

 詐欺被害に遭った直後でもありましたのでこの情報には相当警戒しました。

 しかも価格の設定が17,200円と、標準価格よりもかなり割高にもなっていましたので、それらの価格設定の理由も兼ねて直接業者に電話で確認をしました。

 その業者の担当者によれば、中国に直接オーダーして買い付けを行うために別途費用が掛かると言うことで、その分が価格に反映されているという説明でした。

 私はこの直前に、Yahoo!からの通知で6月上旬に再入荷の予定があることを察知していましたので、そのことを担当者に告げると「それならお待ちになった方がいいのでは?」という呆気ないご返事でした。

 そこで私は、後で止めとけば良かったと少し後悔しましたが「お宅がそんなことを言ったら商売にならないのでは?」と切り返すと、「当社に不信感を持たれたままでは互いに良い取引にはならないと思います」というやや???なお応えでしたので、「そうですか、では検討させていただきます。ありがとうございました。」と、早々に失礼させていただきました。

 しかしここで注文しなかったら後々後悔するかもしれないと、不躾なこちらの質問にも正直にお応えくださった担当者の方に敬意を表しつつ、業者を信頼して注文しカード決済を済ませました。

 そして、その後じっと商品到着を待つことにしました。

 ところが、その日は一旦は注文・カード決済完了のメールを受け取りましたが、翌日になって予定販売台数以上の注文が入ってしまったため在庫切れとなったという理由で取引はキャンセルされ、同時にクレジットカード決済もキャンセルの手続きがなされたという内容のメールが届きまして、結局契約は全て白紙になってしまいました。笑

 相手方に何があったのかは、メールの内容が額面通りならば特に問題はありませんが、どうも今ひとつ釈然としませんでした。

 考えすぎかもしれませんが、面倒臭い客をあえて避けたかったのか、あるいは電話でのやり取りを思い出して気を利かせたのかもしれないなどと、あくまでも想像の域は出ませんが、うがった見方をすればそういうこともあるかもと考えてしまいました。

 まぁしかし、結果的にはこれで良かったのでしょう。

 なにしろこれまでが散々の結果でしたから。笑

 こうしてさらに後日5月23日になって、やっと先のページの内容の通り、楽天市場の【ラヴィアンローズ】の販売ページにてMERCURY STAND ASHTRAY REAL STEELの売り出しに気付き、即注文・購入という運びになったわけです。

 因みにこのときの私の注文がラストオーダーだったらしく、直後にサイトの注文ページは売り切れの表示に変わり、その後ページそのものも速やかに削除されました。

 要するに滑り込みセーフだったということですね。♪

 兎に角これで無事にMERCURY STAND ASHTRAY REAL STEELを入手出来たわけですが、先のページで予告した興ざめな内容という意味はこれで完全にご理解いただけたかと思います。笑

 とどのつまり全ては私の不見識と不用心が招いた顛末だったというわけです。

 それにしてもこの不届きな詐欺ショッピングサイトのことは、今でも思い出す度に腹が立ちます。

 そしてまた、この詐欺サイトのページの必要なスクショは取ってありましたが、現在はネットから完全に削除され存在しませんので、ここに掲載してもあまり意味は無いと思いましたが、これをご覧になる方々への注意喚起と参考にとも考えまして、取りあえず保存したスクショは全てアップすることにしました。

 さらに私のその後の調査において、当詐欺ショッピングサイト以外にもこれとほとんど同等のサイトが、ネット上にかなりの数存在することが判明しました。(調査した時点で)

 それらのサイトのデータについても、URLを併せてこのページにアップしておきます。

 掲載したデータ一覧にある詐欺の疑いのあるショッピングサイトは、全て私自身が管理責任者を名乗る本人所有であろう電話番号に、直接電話を掛けて確かめた上で、詐欺サイトではないかと大いに疑いを持ったサイトです。

 従って私の電話調査の結果だけをもって、ただちに詐欺サイトと断定することは出来ませんが、限りなく怪しいサイトであることは間違いありません。

 しかしまた、これらのサイトが現在に於いても開設・運営されているかについては、今後追跡調査などは一切行うつもりもありませんので、私としてはこれ以上の責任は負いかねます。

 いずれにしましても、こんなことにはもう二度と関わりたくありません。

 たぶん私が詐欺サイトだと疑いを持ったショッピングサイトは、ここ数日か近いうちには全て削除されるだろうと予想しています。


 それではまず私が詐欺に遭った偽サイトのスクショを掲載します。


 私が詐欺被害を被ったサイトのトップページです。



 これが私が注文した上記のサイトの注文ページです。

 商品検索して一番最初にヒットしたページでもあります。




 以下は上記サイトの会社概要のページです。

 私が調査した結果は以下のとおりです。

 サイトURLhttps://sell.gsenieshop.xyz/

 店名:FAVORITE

 会社名:ようこそギフトショップ

 運営責任者:則岡 眞司

 住所:〒2720033 千葉県市川市市川南12-14-16市川パークハウスBS12
 
   この住所を、GoogleMAPで検索すると確かにこのアパートマンションは存在します。
     しかしS12という部屋が、上記の運営責任者のものであるか、またそこに会社が存在するのかは不明です。

 電話番号:047-321-1091
     現在使われていません。

 メールの差出人氏名:根本文恵
     下のスクショにもあるメールアドレスが送信元でした。
     ただし、則岡のものか根本のものなのか、それともまったく別人のメールアドレスなのかは判りません。

 つまり根本も則岡も実在する人物であるか、該当人物であるかどうかについてもまったく判りません。




 そしてこれが、私が4月22日にATMから当該口座に代金を直接現金で振り込んだ時の、そして相手先に入金を確認させるためにメール送信した際、添付した取引明細書の画像です。

 よく見ると振込口座の持ち主が企業名義ではなく個人名で、しかも完全に外国人名義です。笑

 普通これを見たらおかしいと警戒しなければダメですよね。

 尚、私の電話番号だけは画像処理で消去しています。



 以上が私が詐欺被害に遭ったサイトの情報でした。

 尚、現在上記のサイトはネット上からも削除されており、当局や指定金融機関によって詐欺と認定されているため、今後このサイトに関わって新に被害が出ることは無いと思います。


 そして、私が当時調査作成した詐欺の疑いがあるショッピングサイトの情報を以下に掲載します。

 URL:https://www.ecchu.xyz/

 店名:Perfect

 販売業者:wire design R546

 販売責任者:木倉 康博

 所在地:〒818-0117福岡県太宰府市宰府9-7-16

 電話:092-922-5076
     現在使われていません。
 URL:https://www.adatara.xyz/

 店名:Topus

 販売業者:有限会社三水

 販売責任者:佐々木 洋明

 所在地:〒305-0051茨城県つくば市二の宮3-13-6
      GoogleMAP で検索したらただの駐車場でした。

 電話番号:0298863707
       子供の声で電話に出ました。
       小学校中学年くらいの感じがしました。
       どなたかと問うと、全然違う名字を答えました。
 URL:https://www.flexsp.xyz/

 店名:PRECISE

 販売業者:有限会社あいねっと

 販売責任者:赤木 奈都子

 所在地:〒9630115福島県郡山市南5-35

 電話番号:0120-048-009
        通じるも約30秒過ぎてFAX通信に切り替わり、その後不通。
 URL:https://www.apexappsacle.xyz/

 店名:中野屋

 販売業者:北原産業株式会社

 販売責任者:寺田 綾乃

 所在地:〒5610802大阪府豊中市曽根東町6-6-67

 電話番号:0668632351
       電話に出るも全然別人でした。
       相手の方と少しお話しましたが、まったく右覚えが無いし、北原産業や寺田なる人物についても、こ
       れまで聞いたこともないと仰っていました。
 URL:https://www.umaimonda.xyz/

 店名:ていねい堂

 販売業者:株式会社コスモス

 販売責任者:宮田 由紀恵

 所在地:〒7811101高知県土佐市高岡町甲1975-5

 電話番号:0888942976
        電話に出るも、お宅は宮田さんですか?の問いに「違います」のひとことで切られました。
 URL:https://www.ginlane.xyz/

 店名:富澤商店

 販売業者:株式会社ノーブルコンサルティング

 販売責任者:桐山 純一

 所在地:〒870-0823大分県大分市東大道11丁目547

 電話番号:097-554-8812
       現在使われていません。
 URL:https://www.blogranking.xyz/

 店名:Mida

 販売業者:松宮株式会社

 販売責任者:高岡 信也

 所在地:〒3700046群馬県高崎市江木町369-12

 電話番号:0273101277
        現在使われていません。
 URL:https://www.hanett.xyz/

 店名:Janus

 販売業者:レインボースター

 販売責任者:本徳 輝樹

 所在地:〒5430072大阪府大阪市天王寺区生玉前町9-18

 電話番号:0667715232
        全然関係のない方のお宅です。
        最近同様の問い合わせが多かったそうです。
        取りあえずこの方には、詐欺通販サイトにお宅の電話番号が記載されていることをお伝えしまし
        た。
 URL:https://www.factas.xyz/

 店名:まくらぼ

 販売業者:質速株式会社

 販売責任者:杉村由美

 所在地:〒1640014東京都中野区南台9-90-8 パラシオン南台

 電話番号:0332295312
        現在使われていません。
 URL:https://www.cotemaison.xyz/

 店名:origo

 販売業者:有限会社イースクエア

 販売責任者:谷口 弘明

 所在地:〒107-0052東京都港区赤坂4-44-44 赤坂インターシティ3F

 電話番号:03-5570-7001
        通じるもスグにFAX送信に切り替わり、その後しばらくして不通になりました。

 以上が私が調査した結果、詐欺サイトではないかと疑いのあるショッピングサイトの情報です。

 これらのサイトに共通するのは、まず全てのURLのトップレベルドメインには、どれも.xyz/という通常あまり見掛けないものが使われています。

 そして連絡先となっている電話番号は、すべて現在使われていないかあるいはFAX送信に切り替わった後不通になるか、まったく関係の無い他人の電話番号でした。(この情報は全てファクトに基づいたものです)

 また、特定商取引法に関する表示の書式、内容がどのサイトも似たり寄ったりでほぼ同じようなパターンです。

 そして注文後にメールで送られてくる指定口座に、前払いで銀行振込をさせる手口であることもほぼ同様のスタイルだと推定されます。(ただし実際に私が注文したわけではありませんので、これは断定出来ません。あくまでも私の推定です)

 さらにこれらのサイトの中には、未だに図々しく運営されているものもあるようです。

 どうして詐欺サイトの疑いが判っていながら、当局が強制的に閉鎖・削除させられないかというと、これらのサイトのデータがアップロードされているサーバは、概ね国内には存在していないからだそうです。

 従って、プロバイダーに削除命令を出すことが甚だ困難であるということです。

 そして私の場合もそうでしたが、この手のサイトに欺される方々のほとんどが、商品検索をして引っ掛かっているようです。

 なぜならそれだと特定の商品注文ページだけを観て、サイトそのものの信頼性をチェックを充分せずに、価格の安さにつられてつい注文してしまうというケースがほとんどだからでしょう。

 事実そうした消費者心理につけこんで幅広く網を張るため、どのサイトも商品注文ページの多さと、取扱品目のジャンルや種類が多いこともその特徴のひとつです。(もっとも本物のショッピングサイトもその意味においてはまったく同じなのですが/笑)

 これは私の想像ですが、この手のサイトを開設している連中は、本国(外国)に於いてレンタルサーバ契約などいらない自前のサーバ(自宅サーバ)を持ち、偽の通販サイトをアップロードし、後はカモが掛かるまで(注文が入るまで)ほぼ24時間待機しているだけなのでしょう。

 そして注文が入れば、自動的に返信メールが送信され、それを後から確認したメール送信者が、ユーザーのメールアドレスに指定口座を送信して(ひょっとしたらこれも自動化しているかも?)金を振り込ませ、後はたぶん独自の組織やルートを使って、国内に居る受け子に連絡をして現金を引き出させるのでしょう。

 ネット情報によれば、このネット通販詐欺に用いられる振込口座の大半は、外国人留学生や技能実習生などが日本に滞在していた時に開設したと思われるもので、口座名義人本人は知ってか知らずか口座そのものが本国(外国あるいは日本)で売買取引されているそうです。

 したがって口座が凍結されたとしても、名義人はとっくの昔に国外に出てしまっていることが多いそうです。

 もうお判りいただけたと思いますが、当然のことながらこれらの偽装通販Shopには端から商品の在庫などは無く、画像(他サイトからのコピペ)だけの架空の商品を客に見せて注文させ、代金を騙し取るだけの詐欺ですから、要はいかにして客に疑われない程度に体裁の整ったショッピングサイトを偽装出来るかがヤツラのキモな訳です。

 これが、少し昔はサイトの体裁は一見整っているように見えていても、内容をよく読むと可笑しな日本語の言い回しが使われていたり、意味不明の怪しい単語などが散見されてスグに偽物だとバレてしまいましたが、最近ではその辺はかなり学習が進んでほとんどの場合日本語の不自然さは無くなってきているらしいです。

 また以前なら、URLhttpで始まる旧式(データの暗号化レベルが低い)のサイトが多く、詐欺サイトであるかどうかの判断の決め手にもなっていたようですが、最近のサイトは私が調べたものだけでも全てhttpsで始まるものばかりで、もはや詐欺サイトであるかどうかの判断の決め手にはならなくなっています。

 ただし、幸いなことにこれらの偽サイトはどれも会員登録する際には、氏名、住所、電話番号、メアドを登録をさせるだけですので、直接現金を振り込む限りにおいては、口座番号などのキャッシュカード情報までは盗まれません。

 私の場合はそれが逆に警戒心を薄れさせたということはあったかもしれません。

 いずれにしてもこれらの詐欺ショッピング偽サイトの存在は、許しがたい悪質な犯罪行為そのものであり、一刻も早くネット上から一掃されることを願って已みません。


 2020年5月30日 アールエーアール鈴鹿 こと 田中 博基


P.S.

2020年7月11日

 私は前項で詐欺と疑われるショッピングサイトの追跡調査は今後一切行わないなどと名言しましたが、申し訳ありませんが前言を撤回します。

 その後先にご紹介しましたサイトの追跡調査を鋭意実施しました。

 そこから判明しました新たな事実を公表します。

 まず各サイトとも会社概要(管理者)ページがあることは既に申し上げたとおりですが、昨日未だにずうずうしくも開設されているサイトの会社概要ページを改めて閲覧いたしました。

 するとなんとどのサイトの会社概要ページも、そこに記載されている運営会社名、管理者名、会社所在地住所、電話番号などが、私が約1ヶ月以上前に調査して作成した内容とはまったく別物の内容にすり替わっていることが判りました。

 例えば、一覧表のトップに記載しました、

 URL:https://www.ecchu.xyz/

 店名:Perfect

 販売業者:wire design R546

 販売責任者:木倉 康博

 所在地:〒818-0117福岡県太宰府市宰府9-7-16

 電話:092-922-5076
     現在使われていません。


 というこのサイトですが、現在はこのようにすり替わっています。

販売業者 クリエイティブワークス株式会社
販売責任者 世戸 正己
所在地 〒703-8222岡山県岡山市中区下87-3 2F
電話番号 086-206-1158

 ご覧の通りまったく別物です。笑

 もちろん、会社概要ページ以外のページの体裁や店名:PerfectSITE URLは以前と何も変わっていません。

 通常こんなことなど絶対にありえないと思います。

 試しにここにも電話を掛けてみましたら、呼び出し音が途中で携帯か何かの呼び出し音に切り替わりまして、その後近くに居ないという音声案内があり切れました。

 どうやら使われている電話番号のようですが、実際に応答があるかどうかまでは判りませんでした。

 たぶんこれまでの経験からも十中八九サイトとはまったく無関係の電話番号だと思います。

 住所をGoogleマップで検索しましたところ、番地の87-3などどこにも無く完全に表記が間違っていますし、因みにこの住所検索では461という三桁の番地のバッティングセンターがいきなり表示されました。笑

 それにしても管理者ページの内容をこのように変更するというのは、所在等を偽装攪乱するための常套手段だと思われます。

 このサイト以外でも私が調査したサイトは全てが同じように変更されていました。

 こうして調査すればするほど詐欺サイトである疑いは深まる一方です。

 というより、私がここで調査したツョッピングサイトは、間違いなく全て詐欺ショッピングサイトであると断言します。

 そして今回、調査の過程である別の手法を試すことにしました。

 ネットの情報から、サイトそのものの実態を調査できる簡単なサイトのアプリケーションがあることを知りまして早々に実行してみました。

 そのサイトとはこちらです。

 https://www.aguse.jp/

 このアプリは、フォームに当該サイトのURLを入力するだけで、サイトがアップロードされているサーバの所在地やIPアドレスが即座に判る便利なツールです。

 先ほどの偽サイトPerfect のサイトURLを入力しましたら、このサイトデータがアップされているサーバの所在地は、アメリカ合衆国のミズーリ州ノースカンザスシティであることが判りました。

 このサーバのIPアドレスは107.150.41.123でした。

 因みにこのアプリを使って判明したその他の情報としては、米国の各種詐欺サイトやフィッシングサイト等を監視している様々な機関のブラックリストを掲載していますが、バラクーダネットワークス https://www.barracudacentral.org/rbl/ という監視機関が公開しているブラックリストに載っているらしいことも判りました。

 因みに私が調べた限りでは、上記一覧表にあるサイトは全て米国のサーバでした。

 私は専門家でもネットオタクでも、ましてやPCのスペシャリストでもありませんので、これ以上の調査分析能力はありません。

 しかしここまでで判明したことを私なりに総合すると、この詐欺ショッピングサイトに関わる人物というのは、PCやネットの知識もさることながら、かなりこの手の犯罪に精通したプロ集団である可能性が高いと思います。

 しかも組織的な犯罪で何らかのシステム化がされている可能性もあります。

 したがって日本の警察、司法のサイバー犯罪捜査だけでなく、米国以下他国の警察、司法との連携も必ず必要になってくる事案であると予想されます。

 兎に角実態ないしは全体像をまず解明することと、わが国で犯罪に加担している現金を引き出す受け子の現行犯逮捕は必要不可欠でしょう。

 しかしたとえ受け子を確保したとしても、そこから背後の実態解明に即繋がるとは限りません。

 わが国か、あるいは米国のサイト管理者、場合によってはサーバ管理者を挙げることも視野に入れる必要があると思います。

 因みにサイトの管理者は必ずしも米国人であるとは言い切れません。

 何故ならサーバは米国であってもわが国の端末からでもデータをアップロードすることは可能だからです。

 もっともサイト管理者が日本在住であるという証拠もありません。

 もしその場合は、たとえ米国在住であろうと日本語や日本の事情に明るい人間は山ほど居ると考えた方がよさそうです。

 ただしさきほどのサイト調査の内容からは、どうやらこれらのサーバの管理者は所謂プロバイダー(業者)ではないようです。

 以前にもここに書きましたが、つまり自宅サーバの可能性が極めて高いのではないかと私は思っています。

 但し自宅サーバである場合には、日本のサイト管理者がどうやって米国の自宅サーバに繋がれるのかを調べなければなりません。

 何故かというと、サイトデータをアップロードするために必要な自宅サーバの情報を取得するためには、何らかの特別な関係や特殊なルートでも無い限り、そんなことは一般的なユーザーにはとても出来る相談ではないからです。

 逆に云えばこれが米国在住のサイト管理者であれば同国内のサーバ管理者との関係があれば難しい話ではありませんし、さらにサイト管理者がサーバの所有者であれば話はもっと簡単でしょう。

 ところが実際に日本で詐欺行為を働こうとすれば、それだけでは犯罪を実行することは出来ません。

 実際に現金が振り込まれた日本の銀行支店のATMに、受け子をどうやって差配するのか、どうやってアクセスするか、受け子の募集や受け子への連絡をどうするのか、口座をどのような手段で手に入れるかなど他にも様々な課題があるからです。

 他にもサイトを偽装するために必要な情報を得るために、日々刻々と変わっていく日本のネット環境や日本のネットショップ事情の分析も必要でしょうし、日本のネットショップユーザーの嗜好や行動パターンなどの情報分析や知見も必要になってくると思います。

 米国本土からの指示や手配だけではこれらの諸問題に対応しきれるとはとても思えませんので、勢い日本在住の人間ないしは相当の協力者は必要不可欠だとも考えられます。

 これらのことから何らかの国の枠を越えた特殊な詐欺組織の存在が否定出来ないと考えられるわけです。

 ところで私はいったい何が目的でこんなことをやっているのでしょうか?

 それは自分の目の前で日常的に堂々と犯罪行為が行われていることが見過ごせませんし、断固許せないからです。

 こうして書いている私があれこれ思いを巡らせたところで、どうにかなるとは思えませんが、やはり当局なり専門的な知識や技術を有する方々が積極的に動いて、何とか実態解明と犯罪者の摘発が進むことを願うものです。

 そのためにも少しでも役に立つことがあればと考えまして、こんなお寒い情報でもこのページを訪れる方々に多少なりとも共有していただければと思い掲載した次第です。


 そして、さらに後日いろいろと検証して判明したことがあります。

 それは、実は私のこのWEB SITEは、ウェブブラウザをInternet Explorer を使用しての閲覧を前提に作成していますので、その関係でネット通販のサイトを閲覧するときも、ついついInternet Explorer を使用するクセがついてました。

 試しにここに紹介いたしました詐欺サイトを、最新ブラウザのGoogle Chromeや、Microsoft Edge で閲覧しようとしましたら、警告が出てサイトの危険性が表示され、簡単に閲覧出来なくなっていることが判りました。

 つまりこの詐欺サイトに引っかかったのもInternet Explorer で閲覧したことがそもそもの原因だったのです。

 ご存じのようにInternet Explorer は、Microsoftの主力ウェブブラウザとして長きにわたって市場でシェアを誇ってきましたが、現在はWindows 10以外のサポートは終了しており、折からのサイバー攻撃に対する脆弱性もあって、市場では後継のMicrosoft Edge にその座を譲りつつあります。

 ということで、Google Chromeや、Microsoft Edgeのような、よりセキュリティ対策のしっかりした最新のウェブブラウザを使用すれば、かなりの確率で私のような被害は回避出来るのでは無いかと思います。

 また、このようなネット詐欺サイトを常にウォッチし、それらのあくどいサイトを追跡調査してデータベース化し、警鐘を鳴らしているこのようなサイトがあることも判りました。

 参考までにご紹介し、リンクを貼っておきます。

 偽サイトの情報公開とwebフィルタリングデータ収集
 株式会社ネオブラッド

 https://www.neo-blood.co.jp/

 このサイトを訪れて判ったことですが、私がここで紹介したような詐欺サイトが、ネット上には実際に山ほど存在していることを知って驚きました。

 このような悪質なサイトがネット上から一掃される日が訪れ、全てのネット犯罪が撲滅されることを願っています。


P.S.

2020年11月26日

 本日やっと詐欺ショッピングサイトで被害に遭った件に関しまして、当該金融機関から被害回復分配金支払い申請書が送付されてまいりました。

 一度夏ごろあまりにもに申請書の到着が遅いので問い合わせしましたが(最初の問い合わせのときは確か2週間ほどで届くと聞いていました)、4ヶ月掛かると言われまして、その後待っておりましたらこのほどやっと届きました。

 今後申請してさらに8ヶ月掛かるんだそうです。笑

 なんだか本当にばかばかしくなってきますが、法律上こういう立て付けになっていると云うことで文句を言っても仕方がありません。

 こちらとしては粛々と申請手続きを行うだけです。

 では早速手続きを行いたいと思います。

 今後の展開はなにせ8ヶ月後のことですから、今ここで申し上げても鬼が笑います。

 何か動きがありましたらアップしたいと思います。










2021年4月23日

 本日当該金融機関から申し込んでおりました被害回復分配金支払いの決定通知が届きました。

 申し込みをしてから、約5ヶ月ですから考えていたよりは割と手続きが早かったと思います。







 ご覧下さればお判りの通り、決定書には被害額だけしか記されておりません。

 これだけ見れば私の被害額¥4,928が全額戻ってくるのかと思うじゃ無いですか。笑

 しかし、もう一枚の「決定書の送付について」という書面を読めば、¥4,928の被害額に対してたった¥884しか返ってこないことが判りますね。

 実はこの申込をしました当初から、全額が戻らないのは知っていましたが、結局蓋を開ければ被害額の1/5以下しか返金されなかったと云うことです。(それはあくまでもたまたまです)

 それでも戻らないよりは少額でも戻った方が良いのは解りますが、私としましてはやはりあまり釈然としません。

 確か以前にも被害回復分配金の説明を受けた際に、三菱UFJのオペレーターの方にも不満をぶつけた覚えがありますが、口座の残高次第で返金の額を決定するというのは、いくら法律上そうなっているとはいえ到底納得出来ません。

 何故ならば直接の詐欺の加害者は口座開設者かあるいはその関係者かもしれませんが、金融機関も見方を変えればその詐欺に加担しているとも云えるのでは無いでしょうか。

 例えば口座開設の管理者は該当の金融機関ですし、実際に犯行のツールとして金融機関の所有するATMが使用され、その犯行現場を提供しているのも金融機関だからです。

 つまり金融機関も詐欺の犯行に協力しているとも云えるわけで、管理上詐欺行為の監視監督責任が問われると私は思っています。

 事ほどさように私にはどう考えてもこの法律には不備があるとしか思えません。

 要するに金融機関もその責任の一旦を負うべきで、当該銀行口座の残高の有無にかかわらず、被害者にはあくまでも被害額全額を返済すべきだと考えます。


 さて、これで私の詐欺ショッピングサイト被害の顛末については、取りあえずこうして決着が付きましたので、このページにおける今後の更新についてはこれでピリオドを打ちます。

 この一連の騒動を振り返ってみれば、既に1年が経ってました。

 このページを作った手前、また被害回復を願って申請しました分配金も、結局大いに不満の残る金額でしたし、それを得るためになんと1年という時間が掛かりました。

 とてもその労力にみあった見返りがあったとは云えませんよね。

 このページを訪れて下さったみなさんも、くれぐれもネット詐欺にはお気を付け下さい!笑

 では!失礼します。