私、アールエーアール鈴鹿はかれこれ40年以上の愛煙家です。
正直に言えば、大学入学し上京してからすぐに堂々と吸っていましたから、厳密に言えば
20歳未満から吸っていたわけでそれは明らかに法律違反でした。
因みに初めてタバコに手を出したのは、高校生のときでした。笑
(ただし私の場合は常習ではありません)
ただ当時の社会は今よりも遥かにおおらかな時代で、未成年の喫煙に対してそれほど厳密な取り締まりなどはされていませんでした。
もちろん堂々となどと云っても、そのことをおおっぴらに公言出来たわけではありませんが…
つまり私の周囲でそのことを知っているにもかかわらず、あからさまに私を咎めたりする人は皆無だったということです。
例えば高校生の時に母のタバコを盗んで吸ったのがバレても、まったく叱られませんでした。笑
高校の授業のとき教室に入ってきた先生がいきなり言った言葉、「今教室に来る前にトイレを覗いたら、便器にタバコの吸い殻が捨ててあったけど、吸ったらちゃんと後始末だけはしとけ」と仰って、生徒がタバコを吸った事実には一切触れなかったことを今でも忘れません。笑
ではまず、これよりもさらに過去に遡って、私が育った家庭環境からまずお話ししたいと思います。
生まれたのは三重県鈴鹿市の古くからあった比較的大きな集落です。
(昔の参宮街道沿い)
当時としてはこの地方でも大変珍しいバイオリン教室を営んでいた大正生まれの父と、東京生まれ東京育ちのちょっとハイカラな専業主婦の母
(いずれも既に故人です)の間に長男として誕生しました。
兎に角この両親は、私が生まれる以前から相当のヘビースモーカーでした。
屋外に設置されていた便所の小屋などは、特に父のタバコのヤニで室内はまっ黒けでした。笑
居間も両親の吸うタバコの煙で、常に満たされていました。
思い出すのは、小学校を卒業するまでは
8畳の居間の襖一枚隔てた隣の
4畳間が私たち子供の寝室だったのですが、朝起きて襖を開けると必ず新聞を読む父のタバコの煙が、まるで山野の霞のように窓から差し込む朝日を浴びて虹のように輝きながら、居間の空間に漂っていたのを今でもハッキリと覚えています。
当時父が愛煙していた煙草の銘柄は
Hi-Liteでした。
(途中でチェリーや峰などを経て、最後はセブンスターだったと記憶しています)
こうして父のタバコの嗜好を改めて振り返ってみますと、あまり銘柄や嗜好について拘りがあったとは考えられませんね。笑
よくタバコのヘビースモーカーの定義というか、その目安としては一箱20本の標準的な銘柄タバコなら、それを大体
1日に二箱
40本以上吸うものを指していたように思いますが、父や母の場合は優にそれを上回るペースで吸っていたと思います。
さて私の母ですが、こちらのタバコの嗜好は実に興味深いです。
まず私が物心ついた頃吸っていましたのは、確かコレだったと思います。
理由はよく判りませんがこの広告を見ると、ご覧の通りこの時代にしてはとってもお洒落ですよね。
その後いつ頃からかは明確ではありませんが、随分早い時期から母の愛煙した銘柄はコレに替わりました。
しかも明らかに通好みのコレがほとんどでした。
これでは愛煙家の先輩として尊敬に値するのは、明らかに父よりも母であったと云えるのではないでしょうか。笑
その後晩年肺気腫を患うまで一貫してずーっとコレを好んで吸っておりました。
以上のような環境で私は幼少期から高校時代まで実家で過ごしましたから、タバコが吸える歳になるまでには今で云うところの副流煙も相当量吸い込んできましたし、ごくごく自然な流れで愛煙家への道を歩んだと云うことはご理解いただけたかと思います。
因みにこの両親、ふたりとも相当の飲み助だったことも申し添えておきます。
ただしこちらについては、酒乱で中毒症状のあった父、キッチンドリンカーの典型でもあった母の影響もあり、私は現在に至るまでお付き合いの席上以外では一切たしなみませんし好みでもありません。
さて、やっと私の番です。笑
私がタバコを愛好するようになったのは、冒頭でも述べましたとおり学生時代からです。
当時の私は特にこれと決まった銘柄はありませんでした。
主にかっこいいという理由から、最初の頃は洋モクばかり吸っていました。
中でも特に長続きしたのは
LARKと
WINSTONでした。
LARKは当時フィルターが特殊な構造
(ガストラップフィルター/三層構造)で、フィルターの中に活性炭がしこまれてまして、タバコを持って耳元で軽く振るとシャカシャカと音がしました。笑
WINSTONは飽きの来ない味と香りで比較的長く愛煙しましたが、何処でも
(特に自販機)手に入るタバコではありませんでしたので、それが欠点といえば欠点でした。
最初の頃は特に銘柄に拘りはありませんでしたが、好みはハッキリしていました。
それが証拠に、数ある洋モクの中でもハッキリと嫌いだったのが、マールボロとケントでした。
味も香りもまったく私には合いませんでした。
母の愛した
Peace はとても香りが良く、味も比較的好みでしたので実際に何度か試しましたが、残念ながら同じ紙巻きタバコでもこいつぁ両切りでしたので、唇をいつも唾液で濡らす癖のある私にはまったく不向きでした。
結局諦めることにしました。
そして学生時代の最後に落ち着いたのが、その後
10年以上愛煙することになったこのタバコでした。
これは本当にクセになりました。
味も香りも私にピッタリのタバコで、本当に気に入っていました。
一日だいたい2箱
20本がペースでしたが、それを越えることもしばしばありました。
ところがこのタバコは相当に喉を痛めつけたのでしょうか、私が当時2校目となった中学校に赴任して2年目の夏に、声帯ポリープを切除する手術を受けて、
2週間ほど入院してしまいました。
当然入院中もその後も喫煙は喉にも悪いとドクターストップされてまして、約半年間は禁煙を余儀なくされてしまいました。
このときは本当に禁煙出来るかも知れないと本気で思いました。
しかし禁煙してから半年が過ぎようとしていたある日。
このころの我が校の職員室というのは、一応分煙ということで職員室の隣の印刷室の一角が、ソファーの置かれた立派な喫煙所になっておりまして、当時の愛煙家の先生方は全員そこで仕事の合間を縫っては一服をしておりました。
私は手術も回復し、夏休みが終了した9月からは順調に職場復帰をしていましたが、相変わらず禁煙は続けておりました。
ただ習慣というのは恐ろしいもので、禁煙しているにもかかわらずやはり仕事の合間に休憩するのは、例の喫煙コーナーだったのです。
そして年も明けたある日、私の隣に座る同僚が余りにも美味そうにタバコを吸っているその姿を見て、とうとうたまらなくなりつい「一本貰える?」と声を掛けていました。
こうして約半年間続いた禁煙は呆気なく幕を閉じました。笑
ただし喫煙を再開したこのときには、流石にニコチンもタールも相当量のショッポ(ショートホープの俗称です)は選択肢から外れまして、そのころ丁度お初だった
0.1㎜タバコを物色したわけです。
ところがまだ当時はフロンティアという銘柄の
0.1㎜しかなく、そこにかろうじて丁度フィリップモリス社から発売されたばかりの新銘柄
NEXTが
0.1㎜タバコの選択肢としてあっただけでした。
当時私はフロンティアはこれがタバコだとはとても認められませんでした。
(同僚の方が吸っておられたので試しに吸ってみたことがありました)
なにしろ煙も味もスカスカで、タバコを吸ったという実感がまるでなかったからです。
そこで最後の選択肢となった
NEXTを試しに買って吸ってみますと、これがまるで
0.1㎜かと思うほど香りも味も充分にあったわけです。
フロンティアには悪いですが、私にとってはまさに雲泥の差と言って良いほどの違いがありました。笑
これで決まりでした。
但し、同じ
NEXTでも、キングサイズよりこのロングタイプの
100'sに限ってました。
何故かというと、理由はいたって単純です。
レギュラータイプよりも長くて、少しでも長く吸ってられるからです。笑
それにしてもこの
NEXTのネーミングは絶妙だったと思います。
何故かというと、まさにこれが私にとって「
次」の本命タバコになった訳ですからね。
そしてこの
NEXT 100's は、廃止になったつい最近まで一番長く愛煙することになりました。
その後、
2015年
2月に残念ながらとうとう
NEXT100'sサイズの販売が終了しました。
そしてその
NEXT 100's の後継として今日まで吸い続けているのが、この
LARK HYBRID ONE 100's です。
因みにこの
LARK HYBRID ONE 100's を選ぶ際には、同じ
LARK銘柄の
1㎜タバコを吸い比べまして、迷うこと無くコレに落ち着きました。
以来約5年間満足して吸い続けています。
今では本数もかなり減らしてまして、
1日に大体
10本前後で済ませるよう努力しています。笑
ところで、タバコのパッケージに警告表示というのがあるのはご存じの方も多いと思います。
警告表示とはウィキペディアにこうありました。
「たばこ警告表示(たばこけいこくひょうじ)はたばこの包装やたばこ関連商品に表示されている健康に関する警告である。この警告は喫煙の危険性を広く知らしめるためのものである。たばこ広告文へのこのような警告文の掲載は、2005年2月27日に発効したたばこ規制枠組条約(世界保健機関が管理)の第11条でたばこ製品の包装及びラベルを規定しており、具体的な健康への影響を警告する表示方法については、締約各国が個別に国内法化を行っている。」
つまりこのたばこ規制枠組条約を批准した国は独自に国内法を制定し、パッケージに警告文を表示するよう義務づけているということですが、私は本当にお節介で無粋なルールだと常日頃から思っています。
正直、余計なお世話である。
わざわざ表示などしなくても、タバコを購入する人はそんなことは端から承知の上ですよ。
自己責任で良いじゃ無いですか。
この根底にはフィリップモリス社の訴訟事件があるのでしょうが、多大な賠償を行ってすでに終わったことです。
今後同様の訴訟が起きることは無いと思います。
兎に角、私はあの過剰とも云える警告表示には、ある種の悪意すら感じています。
かつてタバコのパッケージデザインを手がけたアーチストたちにとっては、まるで悪夢のようなものでしょう。
ただの商業デザインであるとはいえ美的センスに対する冒涜だと思います。
さて私のような愛煙家ともなると大切な喫煙具のひとつに、火を付けるための道具にも拘る必要がありますか?笑
実は私はこれについては現在、一切拘りはありません。
たばこについても拘っているのでは無く、私にとっては単なる必需品です。
かつて若い頃はライターにも拘っていまして、かなり長い間ずーっとジッポーライターを使っていました。
所謂ノベルティ物などではなく、ごく普通のクロームメッキが施されただけのツルツルのジッポーでした。
しかし火を付けるだけの道具として考えたときジッポーは重いし、だんだんメンテナンスが面倒臭くなりましていつしか止めてしまいました。
マッチは硫黄の臭いが苦手ですので、出来れば避けたいです。
ということで、以来今日まで私は
100円ライターユーザーです。笑
ハッキリ云いましてたばこが吸えればそれで良いわけで、それには
100円ライターが一番手軽で便利です。♪
ただしこの先、もしもたばこより先に100円ライターがこの世から消えて無くなったら、またジッポーライターを使うかもしれませんね。笑