大切なご報告

 正直なところこんな報告はしたくありません。

 しかし黙っているのはもっとよくありません。

 残念なことがありました。

 この左の画像をご覧頂けば、スグに理解されると思います。

 このSTi純正スポーツシート オフィスチェア化計画で、大活躍してくれたこのk012 メタルブレーキですが、全ての作業が終了して、片付けようとこのレバーハンドルアダプターを取り外す為にスパナを使って緩めると、なんだか偏心しているような妙な感触がありました。

 スグに全部抜き取って良く見ると、案の定ねじ部が根元から曲がっていました。

 さもありなんと思いましたが、やはり単管延長レバーハンドルは完全にやり過ぎで、ツールにとっては相当なストレスだったようです。

 このまま使い続ければ、いつか必ずネジ部が根元からボッキリ折れることでしょう。

 それにしてもそんなオーバーロードでも、今回最後まで何とか耐えて仕事してくれたのは、ただ単に運が良かっただけでしょうね。

 いずれにしても本当に良く働いてくれました。

 心から感謝したいと思います。

 同時にメーカーの方にも感謝します。

 そしてこれからも大切にしたいと思っています。

 本当にありがとうございました


 ところが話はここで終わりではありません。笑

 ちゃんと続きがありますのでコチラも是非ご覧下さい!









 
 運転席よりも確実に軽いこともあって、昨日よりは作業は楽でした。

 シートを載せているのは、このガレージに常備している脚立の最上部にある手すりです。

 手すりは一本しかありませんので、シートの前後バランスを考慮して載せないと簡単に滑り落ちてしまいます。

 つまり一本の手すりの上に載せて、最も前後のバランスがとれている位置を探して、最もバランスが良いと判断した位置にマーキングしています。

 そしてそれが結果として理想的な脚部支柱ブラケットの取り付け位置(中心/重心)を探す決めてになるという訳です。笑

 フウーっ!
 まずアンダーパネルの一番後ろのリブ部から折り曲げたいのですが、600㎜もあるA5052板材の手前の長い部分が、メタルブレーキのレバーハンドルの動きを邪魔して、充分な角度(約85°)まで折り曲げられません。

 このことは昨日も気付いていた案件でしたが、今回は一計を講じました。
 STi純正スポーツシート オフィスチェア 助手席用アンダーパネルの折板作業が終わりました。
 この画像は折り曲げツールのk012 メタルブレーキのハンドルレバーを延長するための単管をセットした状態で、プレス凸を最大に引き上げたときに、2メートルの単管がどうなっているか解るように撮影しました。

 兎に角天井ギリギリなので、注意しないと単管の先端がガリバリウム鋼板折板屋根に接触して、耐火コーティングを傷つけてしまいます。

 しかし実際にプレス部分がほとんどニュートラルの状態でストップするのに、こうして単管を壁に立て掛けることで手放しに出来ることは、私にとってはまさに瓢箪から駒的贈り物でした。

 なぜならこれが出来ると、折り曲げる板の微妙な位置決めに集中できますから。♪

 しかもこの長さですからそれ相当の自重もありますし、それを常に手で支えてなければならないのは正直たまらないですから。笑
 昨日は無かった画像です。
 粛々とリベット留めをしていきます。
 裏側です。

 これが見納めです。笑
 続いてリベット留めも一気に行いました。
 そして3.3㎜ドリルで下穴を開けていきます。
 次に補強板をアンダーパネルにクランプで固定して、締結用のブラインドリベット下穴位置をマーキングしています。

 同時に先ほど測定した脚部支柱ブラケットの取り付け位置の中心もマーキングしておきます。
 アンダーパネルの脚部支柱ブラケットの設置位置も決まり、A2017板材をブラケット面の大きさに合わせてケガキでマーキングしています。
 これで次の折れ線位置は決定しました。

 そして今回のもう一つの重要なポイントである、その次のブラケット面の支えにもなるクランク形状の折り曲げですが、アンダーパネル前部の剛性を考えた場合、可能な限り小さくしたいと考えました。
 φ3.2㎜ドリルをφ4.0㎜ブラインドリベット下穴用に、4.1㎜ドリルに付け替えて作業開始。

 当然コンパネの小板をウレタンフォームと鋼板フレームのリブとの間に挟み込んで、突き抜けたドリルのダメージから守っています。

 下穴開け作業が終わり次第、コンパネ小板は撤去しました。
 助手席用アンダーパネルは、昨日製作した運転席用アンダーパネルとは各ジオメトリーがまったく異なり、昨日のデータは全く役に立ちませんので測り直します。

 何のことかと申しますと、画像が無いだけで、昨日も同じ手法で測定していました。


 まず所定の位置にアンダーパネルをしっかり固定します。



 そして…
 続く折り返しの折れ線位置は、何の工夫もなしに行えば、手前の折り曲げが自ずと制約になって、メタルブレーキの凹面の半分の大きさに決まってしまいます。

 しかしそれでは先ほど決めた限りなく小さくしたいという拘りは実現出来ません。

 そこでまた裏技を考えました。

 つまりメタルブレーキの折り曲げ側の凹面を狭くしてやれば良いわけなので、即席の細面を作ることにしました。

 それは余ったA5052板材を10㎜幅で切断して、それを凹面にセットすれば、理想的な最小クランク折り返し即席凹面になると考え、早速A5052の細板を切り出しました。

 ヤスリで切断面を整えて、ちょっとアクロバットのようなセッティングになりましたが、予想は見事に当たって左の画像のように大成功の結果を生みました。
 そこで一旦パネルを現物のフレームに当てて確認し、ブラケット面の前部の折り曲げ位置(折れ線)を割り出しました。

 すると案の定、運転席のアンダーパネルの補強面の長さ、約270㎜に対して、この助手席アンダーパネルの補強面の長さはほぼ290㎜必要なことが判りました。
 この画像は上の続きですが、昨日よりリブ幅を若干大きくし、中央部分に差し込んだアルミ小片を途中で抜き取ってからさらにプレスしています。

 結果として、リブの湾曲化の度合いがかなり抑えられました。

 曲げる角度は85°程度で、フレーム締結面の剛性を高めることが主な目的です。
 今のところ定位置はやはりここです。笑
 もう一枚別のアングルで。
 いずれにしても大満足です。
 やっとここで登場しました!

 小技のためのアイテム、φ60㎜の熱収縮チューブ。
 リベット位置を昨日と少し変えました。
 これでもうわかんないだろ💢
 でも一番左の下穴、なんだか怪しいですねー。笑


 いやだなー…。
 気を取り直してアンダーパネルの前部の作業に移ります。

 まずは下穴開けです。

 こちら側は特に制約は無いので、ドリルが極端にずれるようなことは無く大体狙い通りに下穴を開けられました。笑
 ここでハンドリベッターのノーズピースも、φ3.2㎜からφ4.0㎜に取り替えます。
 この作業工程は余りにも美しいので、画像をもう一枚どうぞ。笑
 これでSTi純正スポーツシート オフィスチェア 助手席用アンダーパネルが完成しました。

 ここまで大体昨日と同じような内容の作業でしたが、同じ作業の繰り返しという感じはまったくしませんでした。
 アンダーパネル裏側からステンレスフランジナットをボルトに掛けて、表裏両側からしっかりとボルトナットを本締めしました。
 5㎜ドリルで、ブラケット固定用のボルト下穴を開けています。
 ブラケット取り付けボルト穴をポンチでマークします。
 バランス位置は既にマーキング済みでしたので、マークに脚部支柱ブラケットの中心を、特に左右の中心を慎重に決めて、取り付けボルト穴をマーキングしました。

 このときシート昇降用レバーの方向は、昨日とは逆の座って右側となります。

 理由は昨日既に述べています。
 切断面をヤスリで修正し、角を面取りしています。
 A2017補強板を切り出します。
 最後に、パネルの前リブを折り曲げて、折板作業は全て終了しました。

 この後、切断面の修正と角の面取りは忘れずに実行しました。
 後は座部前部の鋼板フレームの寸法と、リブ分の長さを確保して、ここで余った部分を切除しました。
 ブラケット取り付け面の大きさは決まりましたので、可能な限り角度を大きめに折り曲げました。
2019年10月26日

 STi純正スポーツシートオフィスチェア運転席が完成しました昨日に引き続いて、本日は助手席のオフィスチェア化工作を実施しました。

 基本的には昨日行った作業と同じですが、全く同じものを作ろうとは考えていません。

 昨日の運転席よりもさらに良いものを造るつもりで作業に臨みました。



 まずA5052板材を折板加工してアンダーパネルを製作します。

 これでアンダーパネル後部のリベット留めが無事終了しました。

 ちょっと綺麗に並んでない、なんて笑わないで下さいね。笑

 2㎜厚のアルミ合金の裏に1㎜厚の鋼板なので、いくらポンチでしっかりマーキングしても、ただでさえシート背後のファブリックを下にテンションを掛けて留めているフックが邪魔して、少し斜めにしかドリルが入っていかないので、鋼板で滑ってちょっと油断すると持って行かれます。

 その所為でこうなってしまいました。

 良く見ると気にはなりますが、機能や強度はまったく問題ありません。
 以上で、STi純正スポーツシート 助手席 オフィスチェアの完成です。


 これでまたひとつ、アールエーアール鈴鹿の夢が叶いました。♪
 作業終了
 さてアンダーパネルとシート本体の合体作業です。

 昨日とほとんど同じ要領で、まずしっかりとアンダーパネルをシート座部鋼板フレームに仮留めしました。
 補強板を重ねて固定する前にアンダーパネルの補強面だけ保護シートを剥がしています。

 故にいきなりブラインドリベット打ちが出来ました。
 これが最も高くした状態。

 脚部に流用していますフットケアスツールのカタログ通りなら約70㎜上がっている筈ですが、運転席の座面の一番高い位置の実測値は、480㎜弱ありました。

 助手席は470㎜ちょっとというところでしたので、ほぼカタログ数値通りですね。
 これが最も低い座面。


 因みに、両方とも一番低くしたこの状態で、座面の最も高い部分の実測値は400㎜でした。

 この低さでしたら市販されているリクライニングチェアと比べましても、充分に満足出来るものと考えます。
 次は座面の微妙な角度を左右する大切な面となり、同時に直接荷重を受け止める脚部支柱ブラケットが取り付けられる補強面を支える役目も担う部分を決める一番重要な折り曲げですので、熟慮した結果、昨日よりも長さを若干短い (約10㎜)位置に折れ線を設定して折り曲げました。

 これで昨日のアンダーパネルよりも若干座面の後ろ側が下がると予想しました。

 もう一つ、大胆にこういう選択が出来るのは、運転席のように座部鋼板フレームにシートリフターアームを支える横パイプが通っていないことがその大きな理由です。
 次の折り目は、座部後部の鋼板フレームのリブに密着締結させる必要がありますので、約15㎜程度の幅を持たせて同方向に折り曲げました。

 曲げの角度は昨日のものより若干角度を立てました。


 また折れ線が左右辺に対して極力直角になるよう常に注意しています。
 上と同じアングルで座面を最も下げた状態。


 両チェアとも座面の座り心地を含めて、とても脚部ベースパネルを自作したものとは思えないほど、完成度の高いしっかりした仕上がりになりました。
38. 書籍閲覧等専用アップダウンデスク導入
 但しこれからはオフィスチェアです。


 ヨロシク
 反対側から。
 さらに別アングル。
 別アングルから。
 敢えて言うなら、実際に座ってみても明らかにこの助手席の方がしっかりしています。
 もうあまりのうれしさに細かいことは言いっこなし!笑
 こうして使いました。笑

 ブラック基調のスポーツシートですから!

 アップする画像はありませんでしたが、昨日もしっかりと実行していました。

 脚部とダンパーが組み込まれた支柱です。
 本当に気分が良いので、さらにもう一枚!


 あーっ、このレポートもやっと終盤だーっ!
 これも結構絵になりますのでもう一枚!笑
 別に特に理由などありませんが、ただの気分でしょうか?


 将来もう少し足してもいいかな…
 このφ4.0㎜のオールステンレスブラインドリベット留めは、何度やっても慣れるなどと言うことはありませんでした。

 やはり相当に手強かったです。
 ここからの作業工程と内容も昨日とほとんど一緒です。

 まずシート座部後部鋼板フレームのリブにリベット留めするため、下穴位置にポンチでマーキングしました。

 前部で5箇所です。
 ここでA2017補強板の保護シートを剥がし、ブラケットをフランジボタンキャップスクリューボルトをねじ込んで仮留めしています。
 φ5㎜穴では狭すぎるので、中ぐりドリルで穴を広げています。
 その後はブラインドリベット下穴の残りを一気に開けて行きました。
 やはり2度目の同じ作業は、要領よく適確に進められますね。

 四隅の下穴開けとリベット打ちを交互に行うのは、リベット留めしたところから順に、しゃこ万、クランプを取り外せるからです。
 リベット打ちも随分慣れました。
 そのあとマークしたリベット下穴を、ポンチで重ねてマーキング。
 アンダーパネルの裏面です。


 本日の最初に心構えのような内容を書きましたが、昨日の運転席用アンダーパネルよりも確実に良い仕上がりだと思います。
 上の画像の続きです。


 これにより、このアンダーパネルの最大面積のブラケット取り付け面の長さは、確実に昨日のものより相当大きく設定し直す必要が出てきました。
 それは画像をご覧になると良く判ると思いますが、メタルブレーキに長さ600㎜A5052板をセットするとき、長い側を窓側にすると、板がサッシの窓枠に当たってしまいますので、サッシを窓枠ごと撤去しました。

 これで昨日のように600㎜の板を最初から必要分の長さにカットする必要が無くなり作業の自由度が広がりました。

 そしてもう一つの試みは、リブの幅が小さいと中央部分が両端よりも折れ角が間延びし、リブ全体がやや弓形に折り曲げられることが判っていましたので、1㎜厚×約100㎜幅のアルミ片をメタルブレーキ凹中央部分に予め差し込んで、中央部分が両端よりも先に折れ曲がるようにしてみました。