残念ながら脚部との合体場面の画像が無く申し訳ありませんが、シート座部と脚部の合体は、家内にも手伝っていただいて、セレモニー的に無事終了しました。
何故セレモニーと申したかと言うと、支柱を取り付けた脚部と、製作したブラケット付きの座部を合体させるときには、実際に人が座って体重を掛けて支柱上部をブラケットの穴に押し込む必要がありまして、その役目を家内に行って頂いたからです。笑
そう告げると最初本人は大丈夫かと怪訝そうでしたが、見事にその役目を果たしてくれました。
そして、この通りSTi純正スポーツシート 運転席オフィスチェアが完成しました。♪
もちろんもちろん家内が座っても何のトラブルもありませんでした。笑
実際に彼女に座らせて揺すってもらい、私が座部の裏側を覗き込んで観察したところ、前後に揺するとアンダーパネルのブラケットが取り付けてあるジュラルミン板材で補強した大きい面は若干のたわみが見られましたが、特に強度的に問題は無いと確信出来ました。
さらに自分でも座って揺すったり、リクライニングさせたりといろいろ試してみましたが、不安な要素は全くありませんでした。
座面の高さも、予想通り一番低い状態でリクライニングシートとしてベストの高さなっていますし、必要に応じて座面をここから最大約7㎝持ち上げられますので、いろいろな場面で活用出来るでしょう。
また座面の傾斜は、予め計画段階でアンダーパネルの水平面に対して、若干座面前部が持ち上がる程度に設定していたために、車載時のように極端な後傾でもなく、違和感を感じるほど前傾でもない、実に程良い座り心地になったと自負しています。笑
取り付け位置にブラケットを置いて、固定ボルト穴のマーキングをしました。
つづいてブラケットを取り付けたアンダーパネルを座部裏面の前後の鋼板フレームにブラインドリベットで固定して、フレームと一体化する作業です。
こちらに使用するブラインドリベットは、対象物をより強固に締結する必要があるため、アンダーパネルに補強板を固定したリベットより径の大きいφ4.0㎜のフルステンレスリベットを用います。
下穴には4.1㎜の鉄工用ドリルを使います。
φ3.2㎜のブラインドリベットでカシメるため、3.3㎜のドリルで下穴を開けました。
補強板の周囲を全部で16本のステンレスリベットで固定します。
この勢いで、明日はSTi純正スポーツシート 助手席オフィスチェアの製作を実施したいと思います。
続いて、φ4.0㎜ブラインドリベットを5箇所カシメました。
流石にφ4.0㎜のステンレス製ブラインドリベットをカシメるには、力が必要でしたが、若い頃硬式テニスをやっていましたので、特に右手の握力には自信がありまして、楽ではありませんでしたが、握力だけで何とか最後までやり遂げられました。笑
ブラインドリベットはこのφ3.2㎜のものと、φ4.0㎜の2種類を用意しました。
どちらもフルステンレスのタイプを使います。
この補強板の部分は、特にリベットに力が直接加わることが無く、台座パネルにしっかり密着出来れば良いだけですので、φ3.2㎜にしました。
結果、こうして何とか現物に合う台座パネルが完成しました。
それにしてもこの力を授けてくれたk012 メタルブレーキの存在には感謝しかありませんでした。
兎に角さくさくと折板作業が進むことは大歓迎ですが、いつまでこの道具が耐えられるかはまったく未知数でしたので、どこかで破損する前に作業が終わることを祈っておりました。
そしてk012 メタルブレーキはというと、付属のレバーでは2㎜厚×幅300㎜のA5052板材を曲げるには、短すぎて必要なトルクが掛けられないことが判りました。
そこで危険は承知の上で、掟破りのレバー延長を実施しました。
メタルブレーキがこれに耐えられる保証はまったくありませんが、確実に曲げるためにはやむを得ない選択だと思います。
そこで延長するために利用したのが、足場などで使われている通称単管と呼ばれている鉄パイプです。
近所のカーマホームセンターで2mのものを購入してきました。
アングルステーも同様にこんな使い方をしました。
何故かというと、早速k012 メタルブレーキを使ってA5052板材の折板を試みたところ、万力を固定している作業台の天板が悲鳴を上げているのが判ったからです。
ご存じかも知れませんが、この天板は一枚板ではなく、幅105㎜の檜の角材4本を、板矧ぎと言われる技法で継ぎ合わせて1枚の天板にしています。
つまり万力を固定しているのは一番手前の角材1本だけですから、メタルブレーキのレバーを力一杯引き倒そうとすると、万力を固定している1本の板だけがその力を受けるので、捻れて板矧ぎがちぎれそうになってしまうのです。
そこでその力が他の板にも分散するように、ミガキ角棒とアングルステーをしゃこ万で固定して、補強することにしました。
これは確実に効果がありました。
それを万力にセットして、さぁ曲げるぞ!
A2017板材に実測した折り曲げ位置をマーキングしています。
実測した数値を元に、折り曲げた状態のA2017板材を想定し、基準とする縦断面のステンシルを、ダンボールを使って作りました。
これ自体かなりアバウトなものなので、あくまでも目安として用いるつもりです。
こうして見た目のバランスも取れていて、全体的にどっしりとしたフォルムがとても良いと思います。
しかも見た目ほど全然重くありません。
軽量化は本来の目的ではありませんでしたが、採用した全てのパーツのマテリアルが、比較的軽いものばかりだったのが結果的に功を奏したのでしょう。
手前味噌になりますが、実際にとても完成度の高いオフィスチェアに生まれ変わったと思います。
座面裏の後部鋼板プレスフレームのリブに、アンダーパネルの締結部を、クランプとコンパネの小さな木片を使用して、左右の中心を特に注意しながらしっかり固定しました。
また、このとき鋼板プレスフレームのリブの裏側には、ウレタンクッションが密着していますので、フレームリブとウレタンクッションの間に、パネル幅にサイズを合わせたコンパネの小板を一枚挟み込んでいます。
何故こんなことをするかというと、この後ポンチでドリル位置を打ち込んでドリルでリベットの下穴を開けるのですが、ウレタンクッションがリブに密着したままですと、ドリルが鋼板を突き抜けたとき、著しく傷つけてしまう恐れがあるためです。
もちろんこのコンパネの小板は、下穴を開けた後は即撤去します。
これはA2017の折板作業に失敗したあと、こういう形で活かそうと決めていました。
この台座の一番広い面をカバーする補強板として使います。
何故かというと、脚部支柱支持ブラケットを直接固定する部分であり、特に座ったときに重量が集中して掛かるのは、ブラケットの前端部分だと考えられるからです。
そのことはまた後で詳しく説明したいと思います。
既製のレバーにシープスキンのウエスを巻き付けてヒモで固定し、そこに単管を差し込んで使いました。、
さてその効果や如何に?
難しい計算はさておいても力のモーメントの関係で、レバーの長さに比例してカムにトルクが掛けられますので、少なくとも既製のレバーで引く数倍の力が掛けられることになります。
流石は太さ60㎜、長さ2mの延長レバーは超強力でした。笑
結果は良好で、作業が格段に捗りました。
そしてk012 メタルブレーキも、それを固定している万力、作業台もなんとか耐えてくれました?笑
それにしましても、この現在使用中のHITACHI製電動アングルドリルですが、なんと40年近く使っています。
工作の時は常に私の傍らにあって、これまで本当によく働いてくれています。
過去に故障らしい故障も、スイッチ部の動作不良(DIYで対処可能)があった程度で、動力部はこれまでまったくトラブル知らずです。
当世のガングリップタイプのものより、慣れもあるのでしょうが両手でしっかりとホールド出来ますので、私は断然この形の方が好きです。
そんなわけですので、今日まで一度たりとも買い換えようなどと思ったことがありません。
つまり本当に良い道具というのは、まさに一生モノだと言うことですね。
これでSTi純正スポーツシートの脚部支柱付き自作アンダーパネルのシート座部フレーム一体化が完成しました。
この画像も上と同様何をしているのか全然判りませんね。笑
重ね重ね申し訳ありません。
この場面は、アンダーパネルの左端に開いている下穴で確認出来ると思いますが、ドリルで下穴を開けているところです。
これがその成果です。♪
これは近所のカーマホームセンターで予め購入しておきました。
実は先日MonotaRoやAmazonで購入したものは、カーマに在庫の無かったサイズでした。
このリベッターも30年以上昔に購入したものです。笑
と言ってもこれまではほとんど使っていませんでした。
これが折板作業が終了した台座パネルです。
折板作業のときに、ひとつだけ心がけていたことがあります。
それはどんなに慎重に作業したとしても、k012 メタルブレーキの動作の性格上、必ずしも決めた角度にドンピシャに曲げられないということでした。
つまり一旦折り曲げてしまうと例え角度が付きすぎたとしても絶対に戻せませんので、それぞれの折り曲げ角度は、最初にダンボールで作ったステンシルとは微妙に異なる部分もあるということです。
その上で最終的に現物に合うように作業を進めました。
座面の裏側に固定されてほとんど目に触れることも無いパーツですが、切断面や角は軽くヤスリで一通り面取りしておきます。
こうして当初の予定通り、1枚目のA5052板材の折板作業が無事に終わりました。
2019年10月24日
これが届きました。
上のツールと同日にMonotaRoに注文してあったこれも届きました。
マーキングを元に最初の折り曲げ位置に、先に購入していたミガキ角棒とアングルステーでA2017板材をサンドイッチにして、しゃこ万で挟んでしっかり固定しました。
マーキングを元に余分の板は切除しました。
そのダンボールで作ったステンシルを実際の座部裏に当ててみました。
ほぼピッタリでした。♪
2019年10月17日
この日、STi純正スポーツシート 運転席のオフィスチェア化工作を開始しました。
そのための鍵となるのは、座部裏側の鋼板フレームの前部と後部を利用して、そこに脚部支柱支持ブラケットを取り付ける台座として厚さ2㎜のA2017板材を鋼板フレームの一部となるように、リベットで締結するという計画です。
それを実現するためには、A2017板材を鋼板フレームにぴったりフィットするよう、予め折り曲げ加工を実施する必要があり、画像はそのA2017板材の折り曲げ位置と角度を現物で実測しています。
スローシャッターで撮影したために、何をしているのかよくわからない画像ですが、座面裏後部の鋼板フレームに固定したアンダーパネルの締結部に、φ4.0㎜ドリルでブラインドリベットの下穴を開けているところです。
下穴は全部で5箇所開けました。
そしてこの後一旦アンダーパネルをフレームから取り外し、ウレタンクッション保護のために鋼板フレームリブとの間に差し込んで挟んでいたコンパネの小板を取り除いて、再び元の状態にアンダーパネルを固定し直しました。
台座パネル(以降アンダーパネルと呼称)にA2017ジュラルミン補強板のリベット留めが終了しました。
久々のリベット打ち作業です。
さくさくと進みました。
ちょっとした裏技に使います。
今はまだナイショ!笑
メーカーは不明ですが、k012 メタルブレーキ とか1902 メタルブレーキ、ハンドメタルブレーキ HMB-3 など様々な名称で販売されている、金属板材折り曲げ専用のカム駆動式簡易メタルブレーキ(プレス)です。
この時点でこのメタルブレーキに期待すること大でしたが、加えてひつとの確信が芽生えたことも事実です。
その確信というのは先に紹介しました通り、一般的な折板作業ではまったく歯が立たなかったという現実を受けて、もしこのツールによる折板が可能であるならば、それは同時に相当な剛性も確保出来るという確信でした。
次はアンダーパネル前部の鋼板プレスフレームへのリベット留め作業ですが、これもスローシャッターによる写真撮影のため、何をやっているのか画像からはさっぱり判らないと思います。
誠に申し訳ありません。
これはリベット打ちする下穴の位置を確認しながら、ポンチでドリルの位置決めしているところです。
というのも、この前部分の鋼板プレスフレームの形状は、既に穴が開いている部分や、切り欠きの大きな穴が開けられている場所があるために、そこを避けて下穴を開けなければ、穴がムダになってしまいます。笑
やや穴が小さかったので、中ぐりドリルで少し穴を広げてから、用意したあったフランジボタンキャップスクリューボルトをしっかりねじ込みました。
またブラケットにインストールされているダンパー昇降用のスイッチレバーがどうして着座した左側なのかと言うと、このアンダーパネルは運転席用ですので、運転席の右側にはスライドレールがスッポリと隠れるほどの樹脂製カバーがあるために、右側にこの昇降レバーがあると、操作がし難いからです。
先に購入してしまったメタルベンダー 鉄板折曲げ ハンドメタルブレーキ HMBと比べれば、このツールの方が確実に目的に適う働きをしてくれると感じました。
見た目はコンパクトですが、本体重量は10㎏あり見掛け以上に重いです。
端からツール本体を万力に固定して使用するという、とても合理的で手軽な構造にも共感を覚えました。
脚部支柱ブラケットを座部の自作台座に固定するためのフランジボタンキャップスクリューボルトM6×12㎜と、ステンレスフランジナットM6です。
どちらもフランジにセレートはありません。
アルミ合金板材を削ってしまうからです。
2019年10月22日
その後もいろいろ悩み抜きまして、一層の事本格的な門形油圧プレス機に折板用金型を導入しようかとも考えましたが、余りにも費用が嵩みすぎるし、ブツも大掛かりすぎるため、取りあえず比較的まだ安価で手軽なところから、これはというツールを見つけましたので早速購入しました。
このツールを見つけたときは、直感でこれなら何とかなりそうだと思いました。
しかしこのメタルベンダー 鉄板折曲げ ハンドメタルブレーキ HMBは、この度の作業に於いては、ハッキリ言って全く役不足であることが解りました。
ということで今回はムダな出費になりましたが、1㎜厚程度のアルミ板やスチール板なら何とか使える筈ですので、それまではこのままお蔵入りが決定しました。笑
この通りフルにリクライニングさせても安定感は変わりません。
当然実際に座っても、充分にリクライニング姿勢を楽しめますし、意図的に背もたれに過分な荷重を掛けさえしなければ、後ろに転倒することもまずありません。
後部締結部と同様このアンダーパネル前部も、5箇所リベット留めを行いました。
ブラインドリベットは後部と同じφ4.0㎜のステンレス製です。
やや画面が暗いですが、アンダーパネルを座面裏に固定した全体の様子です。
これは座面裏の前部鋼板フレームに、アンダーパネルをシャコ万で固定した画像です。
こちらは特筆に値する説明はありません。
そして裏側は、これも用意していたステンレス製フランジナットをボルトに掛けて、さらに両面からしっかりと締め付けてブラケットを固定しました。
4箇所のボルト穴の中心にポンチを打ち込み、φ5㎜のドリルで穴を開けました。
次に予め測って決めおいた脚部支柱ブラケット取り付け位置にブラケットの中心を合わせて置きました。
これで台座パネルと補強板がほぼ一体になったと思います。
ノーズピースを3.2㎜用に付け替えます。
そしてもう一枚、上の台座パネルの一番面積の広い部分に大きさを合わせて、A2017板材をカットし補強板として使用します。
2019年10月25日
ミガキ四角棒の別の使い道です。
謳い文句には曲げ幅最大300㎜、ステンレス板0.8㎜厚、スチール板1.0㎜厚、アルミ板は2.4㎜厚まで対応とありましたので、正直なところ藁をも掴む思いでした。
例えA5052材であっても、2㎜厚の幅300㎜の板材を曲げるには、前回の方法ではとても無理だと判断し、比較的安価なこともあって、あまり充分な調査もせずにこんなものを購入してしまいました。
ブルーの保護シートが貼ってある方が、ジュラルミン板材と同じサイズの2㎜×300㎜×600㎜のA5052板材です。
折り曲げなくても今後使い道があると考えて、前回購入したA2017 ジュラルミン板ももう一枚追加購入しました。
2019年10月21日
ということで、早々に横山テクノから荷物が届きました。
ところがあれこれと散々試しましたが、残念ながら
A2017板材はビクともしませんでした。
さらには例えここで曲げられたとしても、やや複雑な折り曲げパターンをこの方法で全て賄える筈が無く、結局この方法は断念せざるを得ませんでした。
後日ネットから得た様々な情報から、
A2017板材の折曲げは絶対に出来ないという結論に至りました。
一方、曲げるなら同じアルミ合金でも
A5052板材が適していることも判りました。
A5052材と言えば、
NEEZ SEK 鍛造マグネシウムワンピースホイールのセンターキャップレンズを製作したときに使用したアルミ合金です。
そこで10月20日に横山テクノ
Yahoo!shopに
2㎜厚×
300㎜×
600㎜ の
A5052板材を注文しました。