※これらがこの別デザインに使用したロゴパーツなどの全パーツです。
これは古代ギリシャの紋章です。
ご覧の通り月桂冠が見て取れます。
そもそも月桂冠とは、ギリシャ神話に出てくる大神ゼウスの息子アポローンがダプネーに振られたとき、彼女の化身である月桂樹の小枝を身に付けたのが始まりとされています。
そこからギリシャ神話の神々の姿を表すときには、月桂樹の小枝を編み込んだ冠を頭に被せるようになったようです。
そしてオリンピックや陸上競技選手権の表彰式等でもお馴染みなように、競技の勝利者には、秀でた者の証として月桂冠が授けられるようになりました。
右は古代ローマ帝国の国旗ですが、やはり月桂冠があしらわれています。
ローマ帝国といえば皇帝ジュリアス・シーザーが有名ですが、彼の頭を飾っているのも月桂冠です。
その後ヨーロッパにキリスト教が広まると、月桂冠は愛の象徴にもなっていきました。
しかし、時代が進んでも相変わらず時の為政者たちは、月桂冠を勝者の証として認めていたようです。
あのナポレオン・ボナパルトも月桂冠の愛好者でした。
そして現代においてもスポーツ競技などの優勝者に贈られる月桂冠は、輝かしい勝利のシンボルです。
特に私がこの月桂冠を身近に感じたのは、FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP 1995において、SUBARU WORLD RALLY TEAM(通称SWRT)が最初のシリーズタイトルを獲得したときでした。
当時のSUBARUからリリースされたLEGACYなどの限定仕様車には、左のようなチャンピオンバッジオーナメントが実に誇らしげに貼られていたのです。
その時、世界各国の国旗を月桂樹の葉っぱに見立てた月桂冠をあしらったオーナメントを見て、正直クルマのワンポイントとしてこの上なく魅力的で美しいものだと思いました。
それから、私の愛車にも是非このチャンピオンバッジを貼ってみたいと思うようになりました。
ただ、本物のオーナメントを貼るのはなんだか照れくさかったので、それに代わるようなオリジナルデザインのチャンピオンバッジオーナメントを作れないかと考えるようになりました。
そして、いろいろ試行錯誤を繰り返した末に完成したのがこの作品でした。
もちろん現在も愛車のトランクフードを飾っています。
このチャンピオンバッジオーナメントの詳しい製作リポートは、コチラをご覧下さい。
このとき国旗の月桂冠に使用したパーツは、左の画像からいただきました。
よくご覧になればお判りになると思いますが、画像のサイズも小さめで解像度も低いために、これ以上拡大することが出来なかったというのが本当のところです。
そのために、これが私の最初に製作したチャンピオンバッジオーナメントの実物大の大きさとなりました。
その後幾度となくこれ以上のものを作ろうと、いろいろ試してきましたが、結局最初に作った作品を越えるものは実現しませんでした。
左右に掲載したものがそれらの代表的な作品ですが、どれもサイズ的には大きくなってそれなりに見栄えもするんですが…
これらのバッジの場合は画像の荒さがやや目立つことと、何より気に入らなかったのは色の問題でした。
私は画像編集にPhotoShop Erements 10 を使っていますが、色彩の調整はかなり大胆に編集可能です。
したがってこの場合は、オリジナルの画像は左の2つですが、もう少し全体をコントラストの効いた明るい感じにしたいと色調等をいろいろ変えて試してみました。
その結果右の2つが、比較的カラーバランスがよく画像もシャープさが増して全体的によく仕上がった思えるものです。
左の一番下の画像は赤や黄をもっと鮮やかに、反面青の色調を抑えようと試みましたが、弄れば弄るほどいかにも加工したという不自然さだけが前面に出てしまい、結局最後まで納得した仕上がりにはなりませんでした。
こうしたことを繰り返し行っていると最終的に、やはり流用するオリジナル画像の解像度が最も大切なのだという思いに至りました。
また画像の形や色の再現性についても、再生する画像形式によって微妙に違ってくることに気付いたのはもっと後になってからです。
因みに当時私は.GIF画像をよく使っていました。
この画像形式の問題についても、私はCG処理の専門家ではありませんので専門的なことは解りませんが、どうやら JPEG、GIF、PNG、BMP.等、画像に合わせた最適な形式の使い分けが必要なのではないかといったことも近頃少し解ってきました。
そして、これも後々になって分かってきたことですが、月桂冠のフレームの中に入れる文字や画像などは、なるべく簡素でシンプルな方が結果的によく見えるということです。
上に掲載した試作品を製作していたころは、あまりにも内容を欲張って過大に盛り込み過ぎたため、かえって全体のバランスを崩してしまっているのが今ではよく解ります。
それに比べて、最初の作品はいろいろなフォントを試してはいますが、内容は簡素で実にシンプルです。
最初に製作したチャンピオンバッジオーナメントがある程度成功した背景には、図らずもこのような理由があったからだと考えています。
また、サイズにしても拡大したりせず、オリジナルの原寸大のまま製作したのが逆に良かったのだと思います。
2014年3月16日
この度新しくチャンピオンバッジステッカーを制作したと扉でも述べましたが、キッカケはあるヨーロッパのモータースポーツの某HPを閲覧していたときに見つけてキャプチャーした左の画像です。
これは国旗月桂冠のフレームが、これまでにない大きな(4.00Mサイズ)画像(PDF)で、ディテール、色共に申し分の無いものです。
また、最近ではCaptureWizPro でキャプチャーした後、BMP形式で保存することが多くなっています。
月桂冠部分だけ抽出するPhoto Shop Elements 10 での画像処理(これがなかなか根気が必要)についても、最高の仕上がりを目指してかなり丹念に行いました。
その結果、これまでに無い大判サイズのオリジナルチャンピオンバッジステッカーを制作するための魅力的な素材が出来ました。
このように最適な素材が手に入りましたので、俄然創作意欲をかき立てられたことは云うまでも無いと思います。
その前に愛車のどこに貼るのかも予め考えておかなければいけません。(最近はまず張る場所を想定してから制作することが多くなっています)
そこで今回は、先日愛車を購入してから初めて左右フロントドアパネルの下1/3の部分いっぱいにかなり大き目の自作切り文字ステッカーを貼ったばかりで、バランスを考えればリアドアの下部分にもステッカーが欲しいと丁度考えていたところでした。
そのスペースならかなり大判のステッカーが必要になりますし、これは渡りに船とリアドアに貼る目的で、オリジナルチャンピオンバッジステッカーを製作することに決めました。
さて、後は用意した国旗月桂冠フレームの内側をどうするかですが、当初はデザインや構成上のノウハウも沢山あるため、既にリアトランクフードに貼ってある最初のバッジのデザイン、レイアウトに準じて制作することにしました。
ただフォントについては、以前よりも全体のクォリティーを高めるための工夫をしました。
さらに今回は初めてそれらの編集をPhoto Shop で行うことにしました。
これまではそれらの編集は全て一太郎に取り込んで行っていたのですが、編集後にプリントアウトするときは一太郎のままプリントするので便利なのですが、1枚の画像として保存する場合は一旦キャプチャーして保存しなければならないので、画像の劣化が心配でした。
そこでPhoto Shop なら複数の画像を結合して画面上で1枚の画像にまとめられるのでそちらの方が今後、画像を再活用するときに便利だろうと考えました。
ただしPhoto Shop のワープロ機能は一太郎ほどの能力はありませんので、必要な文字フォントの編集と作成はJastSystems フォントエフェクト で行い、作成したフォントロゴをキャプチャーして画像として保存することにしました。
これならば高解像度の、しかも自由に文字装飾を施したフォントを画像としてPhoto Shop に取り込めますし、その後も拡大・縮小・変形・レイアウトなど自由に編集が出来て、その上それらをひとつの画像に結合して任意の形式で保存出来るので、今後はたぶん全てこの方式で画像データを作成していくつもりです。
そして、結果このようなものが出来上がりました。
まあまあといった出来映えでしょうか。
しかし、何かちょっと物足りないというかつまらない感じがします。
やはりサイズが相当大きいのでそう感じるのでしょうか?
試しに最初の作品の大きさに縮小してみると…
こんな感じです。
こうして小さくするとR の文字サイズはもう少し小さくした方が全体のバランスが良くなりそうです。
どうやらこのデザインには、このサイズが合っているようです。
いずれにしても、どうも出来がイマイチなので、ここで全く違ったデザインとアプローチを思いつきました。
そして、早速編集作業に取り掛かりました。
その思いつきとは、過去に単独でステッカーを製作したときに使ったロゴをパーツとして再活用することです。
実は過去にも試したことはあるのですが…
そうして編集し完成したものがコチラの作品です。
どうでしょう?この方が作品として見た場合、前作よりもかなり魅力的になったと思うのですが…。
やはりこのように大きなサイズ(実際に製作するサイズはさらにこの1.5倍です)になると、それぞれのロゴに独立した美しさや高い完成度が求められるのだと思います。
あれこれ考えて結局こちらを採用することにしました。
そうと決まれば、まず一太郎に取り込んでサイズを決めてプリントアウトします。
この時使用する用紙は、私がカラープリントステッカーを製作するときにいつも使っている左の製品を使用しました。
他社の製品を使ったことが無いので判りませんが、これまで使っていて特に不満はありません。
あえて言うなら、プリントシートをもう少し柔軟性のある素材にして欲しいことと、保護フィルムは透明無光沢が欲しいところです。
インクの発色などはとても綺麗だと思います。
プリントアウトしました。
この後はちょっとシンドイ作業が待っています。
そうです!ハサミでチョキチョキです。
ステッカーの縁に沿って慎重にゆっくりと切っていきます。
絶対に油断してはダメ!
最初から最後までかなりの忍耐と集中力が必要です。
失敗は出来ません!!
ということでやっと2枚カット出来ました!
ふぅ〜 !
完成です。
また、貼る位置やイメージは、このように予め合成画像で確認しています。
因みにフロントドアの切り文字ステッカーも合成です。
明日は確か午前中にGRANDSLAM FORMにてアライメントの測定と調整を実施していただく予定になっていましたので、それが終了してから貼ろうと思っています。
2014年3月17日
本日GRANDSLAM FORMにて愛車の4輪アライメント調整を実施しましたが、その後帰宅してスグにチャンピオンバッジステッカーを貼りました。
貼る作業に入る前に、なにしろここのところ全然洗車をしていませんので、簡単にステッカーを貼るリアドアだけ念入りにクリーニングしました。
続いてステッカー貼りの作業に移りました。
まずはとくとご覧下さい!
ところで、私はステッカーを貼るときはほとんど直に貼ってしまいます。
失敗(気泡やしわ)のリスクもあるのですが、なにしろ待つのがあまり好きでは無い性分ですので、全てこの方法で貼っています。
慣れればまず失敗はしません。
次に今回の張り込みの手順を紹介します
まず、建築用の基準線を示す水糸を用意して、貼りたい位置をきめるために、水糸を養生テープで張ってマーキングをします。
今回は先にフロントドアに貼ったステッカーの高さを基準に貼りたいので、その高さに水糸を張りました。
それと左右の位置決めは、今回は養生テープを細く裂いて(5ミリ程度)、それを縦にドアパネルに貼ってステッカーの横の位置決めをしています。
そして、次にステッカーの裏紙を上から3pほど剥がしめくって、それを折り曲げること無くまだ剥がしていない裏紙の方へ曲げ返してステッカーと共に右手でしっかりと持ちます。
その状態で水糸の基準に合わせてステッカーの最上部を少しだけ左手を使って貼ります。
この時に大切なことは、水糸に対してステッカーの文字のラインが平行になっていることです。
今回はそれを確認しやすくするために、養生テープを5oほどの幅に裂いた細いマークを予めステッカーの上から3pほどの位置にに文字のラインに平行に貼っておきました。
ステッカーの最上部の貼り込みが済んだら後は簡単です。
左手でステッカーの裏紙を少しづつ下に引っ張って剥がしながら、右手でステッカーを上からゆっくりと左右に軽くこすりながら少しづつに下に貼り伸ばしていくだけです。
私の手の動きがブレているのは、あくまでもスローシャッターで撮影したためで、決して手の動きが速いからではありません。
こうして作業を丁寧に根気よく進めれば、直貼りでも気泡が入ってしまうことはまずありません♪
みなさんご存じの「月桂冠」と云えば…(笑)
因みに大酒飲みだった父が大好きだったのがコレ!
これが右のチャンピオンバッジオーナメントの製作に用いた実物大の画像です。
因みにこの画像をこのサイトのトップページのENTERボタンとしてそのまま使用しています。笑