ほとんど完成です。


 ここで一枚取り出して実際にセンターキャップリングに嵌めて確認したところ、まだやや大きかった(0.5o)ので、さらに1時間以上ヤスリ掛けとサンドペーパー掛けを繰り返して仕上げました。
 さてここからがまた大変です。

 ほとんどヤスリ一丁で最後までやり通します。

 ヤスリがマスキングに近づくにつれて、どちらか一方のマスキングが貼ってあるアルミ円板をズラして、確実に表裏の位置がピッタリ揃うよう幾度となく微調整をしました。
 やっと耳も切り取れました。


 これで糸鋸の作業は終了です。

 参考までに鋸の入れはじめからここまで、ほとんど休憩無しに作業を続けて、正確に2時間と11分掛かっています。(ふぅ〜っ)
 これで大体完成です。



 因みにここまでで、本日も既に3時間弱掛かっています。
 かなり出口に近づいて来ました。
 それでも残りはチャチャっとはいきません。
 この耳を切り落としてまずは一段落です。
 達成感がハンパではありません。(笑)
 やっと一仕事終わりました。

 因みに上の画像からたったここまででも、12分間も掛かってます。
 画像では随分途中経過を端折っているので、ここまであっという間のように見えますが、実は最初に鋸を入れてからここまで来るのに優に1時間半ほど掛かっています。(笑)
 やっと完成しました♪



 久々に他に例えようのない達成感を満喫しました。
 その後サンドペーパー掛けとヤスリ掛けを交互に繰り返して、微妙な修正を何度か重ねました。
2017年6月12日

 午後から昨日の作業の続きを行いました。


 実は小型の精密ヤスリ3本以外には、ヤスリと呼べる物は私はこの1本しか持っていません。

 もういつ頃手に入れたのかも忘れてしまいました。

 たぶん40年か、それ以上かもしれません。

 それだけに、掛け値無しでこのヤスリは本当に私の手に馴染んでいます。

 これは決して誇張などではなく、まるで本物の職人のように、ヤスリが私の手指と一体になってイメージ通りの仕事をしてくれます。
 ステッカーのマスキングには充分に余裕を見て慎重に切削していきました。
 どうやらこの糸鋸は、釣りの仕掛けやルアーなどを自作するためのツールのようです。
 ここまでヤスリ掛けが進んでくると、今度は特にヤスリ掛け面の精度が大切になってきます。

 特に円周方向に対して断面が直角になっているか常に確認しながら、正確にヤスリを動かします。


 この後約30分後に本日の作業を終了しました。

 作業内容は、マスキングより外側に約1ミリ余分を残しています。

 因みにここまでトータルで3時間半掛かりました。
 しかし一旦鋸刃さえしっかりと固定してしまえば、結構使えました。

 但し厚さがトータル6oもあるアルミ板を切断するのは、流石にこの手の鋸刃には負担が大きすぎたようで、サクサクとは行きませんでした。

 実際に切削速度はガマンの限界ギリギリで、正直結構しんどかったです。(笑)
 ただ鋸刃を固定する部分の精度が悪く、しっかりと固定するのが結構大変でした。
2017年6月11日

 前回のホイールセンターキャップレンズのエッチング処理失敗から10日ほど経ちました。

 この間ただ傷心したままボーっとしていた訳ではありません。

 しかしテストと本番のエッチングの反応が、何故あのように著しく違いが生じたのかは、エッチングの技術を学問として見た場合、基礎的な化学反応や化学式すらまともに理解出来ない私などには、理論的な説明は不可能ですし、いまさらそこまで勉強するつもりもありません。

 ただ単純に経験則で考えた場合には、あの差違は処理条件の違いでは無く、対象物のアルミ板そのものに問題があったのではないかと想像しています。

 つまりテスト用に使用したアルミ板が非常に古い素材だったために、あのようなテスト結果に繋がったのではないかということです。

 そしてもう一方では、別の重要な問題として、もしもこのエッチング処理をこの先成功するまで継続するとしたなら、経済面でも真剣に考える必要が出てきました。

 失敗が重なれば4枚で4,650円というお安くない金額が、毎回ムダに消えていくわけですから、こちらの問題もバカにはなりません。

 そこで一計を案じました。

 ホームセンターでアルミ板を購入して、自分で円板加工すれば、加工業者にオーダーするよりは遙かに安価で済むはずです。

 で、早速実行しました。

 この最初の画像にあるように、ホームセンターで100o × 300o × 厚さ0.5o のアルミ板(1枚 180円)を4枚購入しました。

 1枚のアルミ板からφ65o の丸板を3枚取ると仮定しても、単純に12枚の丸板が作れる勘定になるわけですから、業者から丸板を購入するよりは遙かに安上がりなのは確かです。

 もちろん1枚づつ切り出していたら、掛かる時間も作業も大変ですので、12枚重ねてまとめて加工すれば時間も短縮出来て作業も楽なのではないかと考えました。

 それが2枚目の画像です。

 ここでツッコミの好きな人ならば、φ65oの円板なら板は一辺300oあるわけですから、最低でも4枚は取れるじゃないかと仰有る方がいらっしゃるでしょうね。

 しかしそれにはちょっとムリがあると考えました。

 このとき小さな万力とたった2種類の小型バイスしか持ち合わせていない私の場合には、挟み代に多少なりとも余裕が欲しいと考えました。

 つまりバイスの挟み代が少ないと、12枚重ねたアルミ板を、常にしっかりとホールドしながら作業することが難しくなると判断しました。

 当然ながら変形は最小限に押さえたいので、丸板本体にはなるべく過度な圧力を掛けたくないという理由もありました。

 そのような理由から、万力もバイスも木材の端切れを間に挟み込んで、直接挟むことは一切していません。

 この作業が大変だったのは、重ねた12枚がズレないよう注意して様々な方向に固定しながら、まるでパズルか知恵の輪のように糸鋸を入れたり、ヤスリ掛けをすることでした。(笑)

 またこの方法を採用した中でも、もっとも工夫したアイデアは、実は左の3枚目、4枚目の画像にあるように、重ねたアルミ板の両側にマスキング用に作成した円形マスキングステッカーを貼ったことです。

 最初表裏の位置は大凡の見当をつけて貼っただけです。

 大雑把に糸鋸を入れるのに、それほど正確に表裏が揃っている必要は無いわけで、その後ヤスリ掛けをしながらどちらか一方のステッカーが貼ってあるアルミ板の位置を微修正すれば、正確に表裏一体に出来るという訳です。

 そして今回この糸鋸だけは投資しました。
 (最も安価なヤツです♪)

 一般的な糸鋸は持っていましたが、それでは今回のような作業には向いていませんので、鋸の切断方向を全方向に自由に出来る螺旋型ツイスト糸鋸刃が使える糸鋸を購入しました。

 この選択は正解でした。
 どうして8枚しか無いのか?

 後の4枚も仕上がりの精度自体には何の問題もないのですが、残念ながら両端の2枚は、作業中にどんなにしっかりバイス等で固定しても鋸やヤスリ掛けをすると、端が少しづつ捲れてきますが、その隙間に作業で出る細かい削り粉が浸入してさらに捲れを助長してしまうことは避けられません。

 結果的にそれが円板表面を確実に傷つけてしまいます。

 そのキズが特に夥しいのが、マスキングした2枚です。

 さらにそれに接していた2枚も同様に使えません。

 ということで本当に悔しいですが、実際に使用出来そうな円板はこの8枚です。

 因みに自慢ですが、円の精度は決してレーザーカットに負けていないと思います。(笑)

 最後にここまで掛かった作業時間は8時間以上! (もうたくさん!) こんな作業は二度とやりたくないです。(笑)