注文した品物の明細です。
実は、14日に私のこのHPの読者で、
Maxjax Portable Liftを最近購入されて設置されたという方からメールをいただきまして。
その内容が、私と同じ油圧カプラに交換する予定ですが、大丈夫ですかという質問でした。
その方が仰るには、
Maxjax Portable Lift付属の継手と私が購入した大阪魂のカプラとではピッチが違うので、そのまま取り付けて使用していると危険だと、お知り合いのフォークリフト屋さんに指摘されたということでした。
そんなこととは知らぬ私は、カプラ交換してからかなり時間も経っていて、今日まで特に問題無く使用してきましたので、それをメールでお伝えしたわけですが…
しかしやはり気になりましたので、スグにネットでいろいろ調べてみましたら、その方の仰るとおり、同じ
3/8インチのテーパーねじでも、アメリカ管用テーパーネジ(National Pipe Thread Taper)
NPTという規格と、旧
JIS規格
PT(ISO規格R,Rc)という
2種類の規格が存在することが判りました。
両者を比較すると、ねじ山の角度が
NPTは
60°、旧
PT(R.Rc)では
55°となっていて、ピッチも
NPTが
18、旧
PTは
19(1インチ中のねじ山の数)と明らかに違っていました。
(テーパー量は同じ)
NPTという規格は、俗に
アメリカ配管とも云われていて、日本では余りなじみのない管用ネジの規格です。
もともとアメリカ製
(GRACO等)の塗装吹き付け機械
(エアレス塗装機)の塗料ホースを接続する管用ネジとして使われていました。
Maxjax Portable Liftの取説を詳しく調べると、付属の継手は全てこの
NPT3/8インチでした。
一方私が交換している大阪魂のカプラを始め国内で流通しているカプラは、ほぼ全てが旧
PT(Rc)という旧
JIS規格
(ISO規格)の
3/8インチでした。
(因みにRは雄ねじでRcは雌ねじを表します)
ホント無知とは恐ろしいものですね。
確かにほんの僅かな違いですが、実際これでは雌ねじと雄ねじがしっかり咬み合うわけはありません。
つまりこれまでは支柱シリンダー側と油圧ホースは、
NPT3/8雄ねじに対して旧
PT(Rc)3/8雌ねじを、またコントローラー側は
NPT3/8雌ねじに対して旧
PT(R)3/8雄ねじを直に取り付けていた訳ですからね。
そこで早速
NPTを
PT(R,Rc)に変換する継手が無いものか探しましたところ、この「
継手マート」を見つけました。
適当な製品も見つかりましたので、早速注文しました。
それから、メールをいただいた方にもお礼を兼ねてこれらの事実をお知らせしました。
ところがこの時は多少慌てて注文しましたので、油圧ホースのカプラソケット用(4個)と、支柱シリンダー側のカプラプラグ用(2個)に
NPT3/8雌ねじ
×R3/8変換継手を6個と、コントローラー側カプラプラグ用に
NPT3/8雄ねじ
×R3/8ニップルを2個注文しました。
これでも特に問題はありませんが、よくよく考えるとリフト支柱の油圧シリンダー側は、あまり継手の点数を増やしたくありませんので、シリンダーに直接取り付けている
NPT1/4雄ねじ
×NPT3/8雌ねじの異径アダプターだけ残して、そこから先を全て交換すれば従来通りのパーツ点数
(3点)で済むと考えました。
翌日さっそく再度「継手マート」で探すと、丁度
ISO規格
(旧JIS規格)の
R3/8×Rc3/8 45°エルボ継手がありましたので、それを2個注文すると同時に、先に注文していた
NTP3/8雄ねじ
×R3/8ニップルをさらに2個追加注文し、
NPT3/8雌ねじ
×R3/8は油圧ホース用だけの4個に変更していただきました。
ちょっとややこしいですね。
整理しますと。
NPT3/8雌ねじ×R3/8 変換継手 4個
型番:MF-NPT3/8メネジ×R3/8-C
(油圧ホース用)
NTP3/8雄ねじ×R3/8 変換ニップル 4個
型番:6N-NPT3/8オネジ×R3/8-C
(コントローラー側2個と支柱シリンダー側2個)
R3/8×Rc3/8 45°エルボ継手 2個
型番:T2085 06 R3/8×Rc3/8
(支柱シリンダー側)
以上です。
次に取り外したカプラプラグをねじ込んで作業終了です。
これまでカプラプラグやカプラソケットを取り外して、ねじ山のダメージを確認しましたが、ほとんど痛みはありませんでした。
油圧ホースもこれで完了しました。
次に油圧ホースのカプラソケットを取り外しました。
少し心配していました、取り付けた後の継手の全長の問題も全くありませんでした。
これで出来上がり。
2015年2月17日
本日14日と15日に注文してあったコレが届きました。
注文しましたのは、「継手マート」というネットShopです。
この作業はいたって簡単です。
上の変換継手をカプラソケットとホース金具の間に入れるだけの作業です。
それにしても今回は、メールを下さったOさんのお陰で本当に助かりました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます!
ただ単に運良くトラブルや事故に繋がらなかっただけでしたが、大事に至らずに済んでホッとしました。
知らなかったこととは云え、素人というのは実に危なっかしいものですね。
つくづく生兵法は大怪我の元だと痛感したしだいです。
この教訓をこれからのガレージライフに活かしていきたいと思います。
右も同様に作業して終了です。
近いうちに愛車のエンジンオイル交換を実施しますが、その前に充分リフトの油圧オイルのエア抜きを実施する必要があります。
ニップルに予めシールテープを巻いておいて、以前のR3/8×R3/8ニップルを取り外すと同時に素早くねじ込みます。
このNPT3/8雄ねじ×R3/8 変換ニップルが2個残っています。
向かって左側がR3/8で右側がNPT3/8です。
違いが判りますか?
続いてコントローラーのHYDRAULIC FLOW DIVIDER 部に取り掛かりました。
NPT3/8雌ねじ×R3/8 変換継手
型番:MF-NPT3/8メネジ×R3/8-C
これを使用します。
ふたつめも同様に作業しました。
これで大仕事は終わりました。
最後にカプラプラグを取り付けて作業終了です。
手で回らなくなったら、ちょっと掟破りのスパナの使い方でしっかりと締め込みました。
出来る限り手でねじ込みました。
R3/8×Rc3/8 45°エルボ継手とNPT3/8雄ねじ×R3/8雄ねじ 変換ニップルを予め結合して、雄ねじ部分にはシールテープを巻いておきます。
結合するときにニップルの方向を間違わぬように注意します。
青いキャップが付いている方が、NTP3/8雄ねじです。
NTP3/8雄ねじ×R3/8 変換ニップル
型番:6N-NPT3/8オネジ×R3/8-C
ここで使用するのは2個です。
R3/8×Rc3/8 45°エルボ継手
型番:T2085 06 R3/8×Rc3/8
このようにPipe Reducer (3/8” Npt Female - 1/4” Npt Male)が残りました。
やはりちょっと心配ですので、一旦取り外してシールテープを巻き直してねじ込みました。
続いてその奥の継ぎ手を取り外しました。
幸いNTP1/4雄ねじ×NTP3/8雌ねじだけ残して、この2個の継手、3/8” x 3/8” Pipe Nipple、45-Degree Pipe
Fitting (3/8” Npt Female - 3/8” Npt Male)がセットで外れてくれました♪
まずカプラープラグを取り外しました。
それでは作業を開始します。
一番作業量の多い支柱シリンダー側から取り掛かりました。
いつものように、燧梁の枕木が重宝しています。