また、チタンの原材料が高価である上に、加工にもコストが掛かるため、現在でもあまり一般に普及しているとは言えません。
しかし、F1やモトGPなどほんの一握りのスペシャルマシンには、欠かすことのできないパーツとして供給され圧倒的な支持を得ているのも事実です。
ただのナットがこんなに魅力的に見えるのは、素材の魅力もありますが、軽さと強さという相反する要素を、高次元に達成している高度な加工技術があるからだと思います。
マジョーラブルーに表面処理されたナットは、まるで宝石のような美しさを持っています。
さらにフランジナットのフランジ裏側には、あえてセレーション(緩み止めのキザキザ)の無いものを選びました。
理由は後述します。
ナットを適度に締め込み、バッテリーをしっかり固定して作業は完了です。
ロッドにブラケットをしっかり固定したら、バッテリーホルダーの前側の固定ナットを取り付けます。
後ろ側のナットを固定してから続いて前側のナットを取り外しました。
事前にもっとよく考えれば、この方がずーっと合理的なのが解りますよね。
そもそもこんな単純なことに何故最初から思いつかなかったのか…
単にマヌケなだけでした。(笑)
これが最初に固定した後ろ側のナットです。
このナットは丸棒の切削加工ですが、M8サイズ以上のボルトは鍛造材加工となり、SCM鋼(クロームモリブデン鋼)にも匹敵する強度を誇っています。
因みにβTITANIUMボルトのネジ部は全て転造ネジです。
切削ネジとは違い、素材の分子構造を切断しないのでネジ山の強度が格段に向上する反面、精度を確保するためには高度な技術が必要とされます。
しかもTAB6400のような硬い材料の加工ともなると困難を極め、私はそれを可能にする技術を常に追い求めているβTITANIUMの姿勢に共感しています。
これがブラケットのロッド固定部分です。
この方がダブルナットと同様の効果もあり、高さが自由に設定できます。
ちょっと残念なのは、NEOPLOTのロッドに付属していたステンレス製フランジナットの裏側に、緩み止めのセレーション加工が施してあったため、脱着するたびにバッテリーホルダーの表面のアルマイトブルーを削ってしまったことです。
しかもバッテリーホルダーのロッドを通す穴が長穴なので、ナットを脱着する際にどうしてもナット座面がズレてしまい、傷口が醜く広がってしまいました。
このあたりの造作については、出来ればNEOPLOTさんに再考をお願いしたいところです。
前側のナット。
ロッドがちょっと長すぎますね。
いずれまた機会をみて、余分なネジ部は切り取ろうと思います。
ロッドをフリーにして、ホットイナズマハイパーのブラケットを固定していたダブルナットも取り外しました。
今回、ダブルナットをブラケット下面の受けにして、バッテリーホルダーを上から友締めにするこの方法は止めました。
代わりにブラケットの上下をナットで挟んで締め込み、ロッドの任意の高さで固定する方法を取りました。
この方がブラケット位置をさらに下げて固定出来る利点があり、バッテリーホルダーの固定ナットが本来の役目を果たせると判断しました。
2013年5月31日
今日、届きました。
先日NEOPLOTのBattery holder NEOを取り付けた後で、ふとちょっと遊び心が出まして、注文してしまいました。
何をするのかと申しますと、上記のBattery Holder NEOを装着したときに気になっていたことを払拭することが、ただ美観を求めるためだけでは無いもうひとつの目的です。
その目的というのは、以前C'sMARCHE オイルミストセパーレーターを設置したときに、そこに装着していたホットイナズマハイパーの本体取り付けステーを、バッテリーホルダーの前ロッドに取り付け移設していますが…。
その設置方法が、実は構造的にあまり合理的ではなかったため、この度それを改善するのがもう一つの目的です。
もう少し詳しく申しますと、元々の設置方法は、バッテリーホルダーを抑えているロッドのナットと、ホットイナズマハイパー本体取り付けステーを下からナット(緩み止めとしてダブルナット)で挟んで固定する方法を採用していました。
ところがそれですとバッテリー交換時に、バッテリーホルダーを固定しているナットを取り外して元に戻す度に、ホットイナズマハイパー本体取り付けステーの固定ナット(ダブルナット)も締め直す必要がありますので、その面倒臭い作業を省きたいというのが今回の改善理由です。笑
ですからバッテリーホルダー用だけであれば、2個で済むところを4個注文した訳です。
これらは、全て2009年4月7日に購入した当時の画像です。
尚この
Hot InaZma HYPERは、メーカーの
株式会社サン自動車工業の製品ラインナップからは既に無くなっていますので、ここにその製品内容を掲載しておきます。
左2枚の画像が、当時のサン自動車のサイトにあった画像です。
残りの4枚は、購入当時の画像です。
たかがフランジナットですが、流石にβTITANIUMのナットは、いつもながらとても丁寧な梱包で届きます。
フランジナット M6 [TIFN-06]
後はバッテリー交換作業などの際に、くれぐれも高価なナットを紛失しないよう注意したいところです。笑
本当にささやかな自己満足ですね。
早速交換作業に取り掛かりました。
ナットの交換だけですので、敢えてバッテリー端子は外さずに作業を行いました。(ショートにはくれぐれも注意)
初めにバッテリーホルダーの後ろ側のナットから交換しました。
兎に角ただのナットですが、実に美しいパーツです。
単体で見ても本当に飽きません。
素材はもちろんβTITANIUMオススメのTAB6400という90%プレミアムチタンに6%アルミニウム、4%バナジウムのチタン合金です。
軽いだけでは無く、締結材としても充分な強度を持っています。
このように1つ1つ別々にパッキングしてあります。
今回も見える部分ですので、陽極酸化処理(マジョーラブルー)にしました。
実は現在はこの色だけでなく、他にリーフグリーン、ダンデライオンイエロー、ウッドブラウン、アイスブルー、ローズピンクの5色がオーダー出来ます。
もちろん表面処理無しもあります。
しかし、6色ラインナップされる以前の陽極酸化処理はマジョーラブルーしかありませんでしたし、お気に入りなのでコレでオーダーすることに決めています。