さてここで少し私、アールエーアール鈴鹿のワープロ遍歴についてお話しておきたいと思います。

 このページの冒頭のVHSテープのラベルに印刷してある印字は、1990年代の手書きを除けばすべて左の画像にあるオールインワン・ワードプロセッサー、NEC 文豪 mini 7 G によるワープロ編集および印刷によるものです。

 今から30数年前の当時私は公立中学校教諭(鈴鹿市)で、世間同様職場にもIT導入の流れが必然的に行われていまして、教案作りや試験の答案用紙の作成、その他学級通信などなどワープロによる編集・印刷は当たり前になっていきました。

 それまでは、殆どの書類や答案用紙の作成は、ボーペン原紙、前時代的なガリ版による手書きの原稿作成と、輪転印刷機による印刷が主流でした。

 私が最初に任官した当時(1970年代後半/千葉県立松戸つくし養護学校)は、ガリ版による手刷りの印刷がまだまだ小規模な職場では当たり前でした。

 ですから愛用の鉄筆とヤスリ版でロウ原紙に書き込んで、謄写器にセットしローラーでスクリーンにインクを乗せ、手刷りで枚づつ印刷する謄写版でした。笑

 それが後に輪転式の謄写器(輪転機)が導入されるようになり、一度に大量の印刷が可能になりました。

 また'80年代初頭くらいまでは、印刷原稿は大抵手書きだったものを、タイプライターで活字を直接ロウ原紙に打ち込んで原稿を作成し、輪転機で印刷するという裏技もあり、私はわざわざ同僚から和文タイプライターまで購入(これは完全に欺されました/笑)してしばらくの間使用していました。

 何故かというと私は元々大の筆無精であり、字もお世辞にも達筆では無かったからです。笑

 それが'80年代の半ばごろから、左の画像にあるオールインワン(ワープロとプリンターが一体)のワードプロセッサーが発売され、待ってましたとばかりに私も飛びついたわけです。

 同僚の中には既にPCを活用していた人たちもいましたが、私はまずはワープロ専用機を選択しました。

 それがNEC 文豪 mini 7 G だったのです。

 因みにこれらの画像はヤフオクに出品されていたものを画像だけ失敬させていただきました。

 当時私が使用していたものとまったく同じものです。

 ワープロとしての機能は言うに及ばず、PC機能のデータ保存(3.5インチフロッピーディスク)、そして印刷機能であるプリンターまでがワンセットになっていました。

 但しプリンターと申しましても、インクリボン式のモノクロ印字という必要最低限の能力しかありませんが。笑

 それでも当時の私にとっては夢のようなツールだったのです。

 これを存分に使いこなしていたことは、冒頭のVHSテープのラベル印刷でも充分に証明出来るのでは無いかと思います。

 そしてこれが今日私がこうしてPC生活にどっぷりとはまり込む切っ掛けとなりました。

 因みにこの後、私は最初のノートPCとなるNEC Lavie NXへと変遷していくことになります。

 



 
 これは余談ですが、当時はこんなものも活躍していました。
 紙に書いた原稿を印刷用原紙に転写製版してくれる謄写ファックス製版機です。
 結構手軽で便利な機械なのですが、ファックス原紙が高価なのか常備が滞る事も多く、製版にも
10分〜15分と時間が掛かるのが欠点でした。
 と言うのも、普段の空いたときは問題ないのですが、定期試験の前などは1台しか無い機械に大勢が殺到するので大変でした。
 オマケにトレースするときに焼き付けますので樹脂が燃えたような異臭が印刷室に充満してました。笑
 もちろんこれで完了では無く、ここから製版した原紙を輪転機にセットして印刷するわけです。
 NEC 文豪 mini 7 G
 当時ワープロ専用機としては圧倒的な人気を誇った名機です。
 私がその後ノート
PCにスムーズに移行するための大きなきっかけとなったことは間違いありませんし、その際特に3.5インチフロッピーディスクにデータを保存する機能は、PCに移行するにあたってとてもありがたかったことを今でも覚えています。(但し一太郎へのデータの読み込みはテキスト形式のみ)
 また持ち運び用のハンドルは付いているものの、編集画面はブラウン管ディスプレイですし、ラックトップタイプのモデルとは言えほとんどデスクトップモデルですから、重量がとんでもない重さで携帯にはまったく不向きでした。笑
 因みに
VHSテープのラベルに編集した印字をプリントするときには、その位置合わせに結構苦労したことを懐かしく思い出します。
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 梱包完了!
アールエーアール鈴鹿最初のノートPCNEC Lavie NX
2016年5月21日

 私のこのウェブサイトをご覧になった大阪のtoraさんと仰る方から5月19日にメールを頂きました。

 内容は、自身も昔NHKBSチャンネルで放映していたWRCVHSで録画していましたが、'90'91が無いと云うことで、私が所有しているVHS録画テープをお借りできないかという問い合わせでした。

 早速所有するVHSテープの内容を調べて、数回のメール交換を経て本日toraさんご所望のVHSテープ37本を、ヤマト宅急便でお送りしました。

 お送りしたVHSテープの内訳は、'90'91WRC手持ちのVHSテープに加えて'94WRC全戦のVHSテープです。


 お貸しするお礼ということで、WRC'95'97の総集編をDVDにダビングして下さる運びとなりました。


 しばらく談話コーナーのVHSテープ棚が少し寂しくなりますが、私の所有するVHSテープを必要として下さる方がみえるなら、少しでもお役に立てれば幸いと、この度貸出を承諾しました。

 互いのメールのやり取りの中で、信用のおける方だとある程度確証出来たこともありました。
2016年5月22日

 toraさんから着信した荷物の到着確認メールに添付されていた画像です。
 折角ですので、ちゃんとタイトルを付けさせて頂きました♪
 そして、お約束のDVDもいただきました。


 toraさん、ありがとうございました!




 こういう交流もなかなかいいものですね♪
 お送りしたときと同じダンボール箱にて梱包されていました。
2016年6月16日

 そして本日toraさんにお貸ししたVHSテープが返却されました。
 私がメールの中で、古い録画VHSテープにつき、画像の劣化等責任は持てない旨をお伝えしていたからでしょうか、このようにしっかりと再生出来ていることを画像で知らせて下さいました。

 とても丁寧な方だと感心しました。
 その日のうちに発送しました。


 送料は互いに自分持ちです。
 一旦梱包してから、うっかり本入れ忘れていたことに気がついて、梱包し直しました。
 流石にVHSテープ37本ともなると、結構な重量です。


 手持ちのダンボール箱の中から出来る限りフィットサイズでしっかりしたものを選びました。