さあフォーメーションラップに向かいます。
そんな訳で健人君はメカ君のおクルマ(プレオ)で先に到着していました。
なると改さんはというと、お仕事の都合で早朝出発の彼らとは行動を共にせず、今回はお仕事を終えられてから現地で合流することになっていたため、朝わざわざ私の自宅に立ち寄って私を拾ってから、ここ鈴鹿サーキット南コースに到着しました。
私たちが着いたときには彼らは既にパドックでレース出場に必要な準備を整えていました。
こうしてみると健人君もずいぶん逞しくなりました。
なると改さんが信頼を寄せているこのメカ君は、本物のダイハツディーラーのメカニックですが、自身は大好きなSUBARUプレオに乗っておられます。
健人君の先輩でもあり、物静かでメカニックとしての仕事ぶりもとても真面目、また熱心なモータースポーツファンでもある好青年です。
それでも結果に腐ること無く、粛々とマシンの整備に打ち込む健人君です。
どうやら本人も結果には相当ご不満のようです。
聞くとどうやらシートバックにウエイトを増量した分、車両前後の重量バランスがかなり後ろ寄りになったようで、コーナーでアクセルを踏むとアンダーが強く出て、車体が外に外にはらんでしまうそうです。
つまりコーナー出口の立ち上がりでアクセルを踏めない状態にジレンマを感じているようです。
燃料は満タンにしています。
その後の検査も問題なくパスし、予選レースは無事に終了しました。
毎レース終了後に必ず行われる計量です。
こうして大っきな台秤の上に車両を載せ、ドライバーも一緒に計量します。
やはりみなさん手強い!
そう簡単には前を走らせてくれません。笑
後ろから突かれっぱなしですが、動揺することなく落ち着いたドライビングです。
いまひとつ走りには精彩がありません。
なんとかついて行っているという感じです。
他の選手と比べてあまり調子はよくないようです。
ローリングスタートは一発で決まりました。
健人君もなかなか良いスタートでした。
それだけ集中しているということでしょう。
ドライバーも乗り込みました。
さて、マシンがスターティンググリッドに着きました。
そんな青年ですから、なると改さんも日頃から目をかけられているのでしょう。
もうおわかりだと思いますが、今回私はレースサポートなどとは名ばかりで単なる一介のギャラリーです。笑
他に不具合が出ていないかチェックに余念がありません。
とにかく本日はこれで終了しましたので、私となると改さん、健人君とメカ君の4人はこの場を後にしました。
そして、なると改さんは私を自宅に送った後、彼ら二人を近くで食事させてホテルまで送り、ご自身は帰路に就かれました。
これが吉と出るか凶と出るか、とにかく明日の本番で走ってみなければ判りません。
これから臨む予選、決勝に備えてウエイトを積み増しするしかありませんでした。
約2㎏足らなかったので、余裕を見て3㎏のウエイトをシートバックにかなり強引に取り付けました。
調子も良さそうです。
なぜかその走りっぷりも堂々としています。
この画像のシートの後ろに付いているウエイトを覚えておいてください。
ゼッケンの「61」は、SUBARUがSuperGTに出場させているBRZ GT300 をリスペクトしています。
車検から戻ってしばしの休憩。
少し遅い朝食タイムです。
私もカレーパンをいただきました。笑
さすがはお父さん、パドック内の荷物の整理や配置をしっかりやり直していました。
長年健人君のサポートをしてこられたお父さんとしては、やはりまだまだ未熟な彼らに教えることが山ほどあるようですね。笑
車検に向かいます。
それにしてもちょうどお盆の直前ということもあり、この時期のレースはエントリー数が半端ではなく、ピット用のテントが場内所狭しと立ち並んでいます。
実は後ほど確認したのですが、奥の駐車場もこれまで見たこともないほどの混雑ぶりでした。
よく考えてみれば、健人君も高校三年生ですから、逞しく見えるのも当たり前ですよね。
ただそれでもまだまだお父さんから見れば、言いたいことは沢山あるようです。笑
とにかく自分の力を出し切って走る!
そんな気持ちがひしひしと伝わってくる一枚です。
まず予定通りタイムトライアルを行います。
その後天候は文字通り大荒れとなって、結局決勝レースは中止となり、レースのリザルトは、予選結果がそのままスライドされることとなりました。
こうして健人君の高校生活最後の鈴鹿カートチャレンジは終了となりましたが、今後は活躍の場をジムカーナに移してさらにモータースポーツの高みを目指し、ご自分の夢を実現するためにチャレンジし続けることを願って引き続き応援したいと思います。
そしてこの後私は撤収のお手伝いをして、なると改ご夫妻、健人君とここでお別れし、メカ君のプレオで自宅まで送っていただきました。
また最後までメカ君のお名前を思い出せずに申し訳ありませんでした。
どうかお気を悪くされないようお願いします。
もちろんマシンの性能は基本的にイコールですが、やはり走り込んでいる方々にはどうしても敵いません。
またシリーズ参戦しているわけでもありませんし、強豪のひしめき合うクラスでもあるので、スポット参戦では致し方が無いのかもしれません。
もうこうなると、モチベーション以前の問題だったでしょうけれど、健人君は最後までしっかり走り切りました。
本当にお疲れ様でした!
また、私のカメラマンとしての腕があまりにもお粗末で、今回はまともな画像が少なくて誠に申し訳なかったです。
つまりこのレインタイヤでは例え出走出来たとしても、失格は覚悟の上ということです。
幸い出走だけは許可されましたが、それ以上でも以下でもないと言うことを理解した上で、健人君は本日最後のレースを走りました。
チェーンの張り具合も大切なチェック項目です。
次のレースに備えてしっかりと整備しましたが、空模様がいよいよ怪しくなってきました。
ときおり通り雨が降ったりして、コースの路面状況が刻一刻と変わっていきます。
そんな中、用意していたレインタイヤが今年のレギュレーションに合致していないことが判明しました。
特にドライブトレーンとブレーキのチェックは欠かせません。
結果、昨日の3㎏のウエイト増量で、計量は無事に通過しました。
最終コーナーからの立ち上がり。
2018年8月12日
翌日なると改さんは、奥様を同伴されて私を自宅まで迎えに来てくれました。
健人君とメカ君は宿泊したホテルから現地に先に到着して既に活動していますので、なると改ご夫妻には自宅に少しだけ上がって頂きました。
その後出発し午前10時過ぎにコースに到着しました。
コースではご覧の通り予選のスタート準備が整っていました。
健人君にしてみれば、ここで是非とも大人になった自分をお父さんに見てほしいところでしょうか。
2018年8月11日
今年の夏も健人君の鈴鹿チャレンジがやってきました。
そして彼にとっては、今年が高校生活最後の鈴鹿選手権出場となります。
今回の遠征では、とても頼もしいメカニックの青年が同伴されてましたので、父のなると改さんにサポートを依頼された私としましては、実のところほとんど出る幕はありませんでした。
私の役目としては、彼らお二人の今晩の宿泊の手配をさせていただいたくらいでしょうか。笑
次のレースに備えるだけです。
結果は推して知るべしでしょう。
しかしまだ決勝レースには、この後の敗者復活戦で可能性はゼロではありませんのでそれに備えます。
鈴鹿でのカートレースはこれで最後になるかもしれませんが、とにかく悔いが残らないように自分の走りをしてほしいと思います。
トップクラスとの差は如何ともしがたいですがなかなか善戦しています。
カメラのレンズを向けても、こちらには目もくれません。
特にトラブルもなく順調に周回をこなしてタイムトライアルを終了しました。
ところがアクシデントではありませんが、走行終了後の車両重量の計測で、なんと最低重量を満たしていないことが判明しました。
タイムトライアルも失格扱いです。
どうやら路面温度はどんどん上昇しているようで、すぐにもタイヤは温まったようです。
これまでに何十回も撮ってきた健人君とカートのスナップですが、今回は改めて見るとずいぶん貫禄がついたなぁとつくづく思いました。
出走前に自身のドライビングをシュミレーションしているのか、コースをじっと見つめてイメージトレーニング中です。